2023年1月10日
北島 会長
（一社）日本印刷産業連合会（日印産連、北島義斉会長）は1月6日、東京・虎ノ門のThe Okura Tokyoにおいて、政界・官界などからの多数の来賓、加盟10団体の関係者らが出席のもと2023年新年交歓会を開催した。
冒頭、新年の挨拶に立った北島会長は、「地政学のリスクが大きく顕在化してサプライチェーンの混乱や原材料価格の高騰、為替の変動などもあり、国内外の経済にとって先行き不透明な状況が続いている。印刷業界においても用紙やフィルムなどの原材料費やエネルギー価格の上昇など、非常に厳しい経営環境が続いている」と昨年の経済状況について振り返った上で「一方でこの間、コロナ禍のきっかけの1つとして、社会生活や働き方が大きく変化している。こうした変化は、人と人とのコミュニケーション活動や生活を支え、文化を育んできた我々、印刷産業にとって大きなチャンスであると捉えることができる」と、コロナ禍によって変化した市場環境にこそ、新たなビジネスチャンスがあるとの見解を示した。
その上で北島会長は、「日印産連では、長期的な視点に立って持続可能な環境、社会、経済を実現していくために会員10団体とともに2030年を見据えた印刷産業のあるべき姿を描く、新たなグランドデザインの策定に着手していく」と、変化した市場環境に対応していくために新たなグランドデザインを策定することを明らかにした。
