2024年の3Dプリンター世界市場は約1,600億円と推定
会員制マーケットリサーチサービスを提供している(株)SVPジャパン(本社/東京都中央区、橋本雅社長)は、SVP注目市場分析レポート「3Dプリンター-世界市場の現状と将来展望-」を公開した。
3Dプリンターは、3D CAD設計データに基づき樹脂や金属を積層して立体物を造形する装置であり、積層造形装置とも呼ばれる。3Dプリンターには様々な造形方式があり、代表的な方式としては、もっとも普及が進んでいるFDM(熱溶解積層方式)をはじめ、SLA(光造形方式)、SLS(粉末焼結積層造形)方式などがある。
2024年の市場規模は約1,600億円と推定される。2022年以降は拡大傾向が続いていたが、2024年は製造業の投資停滞などにより一転して縮小した。種類別では樹脂系が6割弱、金属系が4割強を占めるとみられる。
地域別では欧米が中心で、日本の比率は依然として小さい。アジアでは中国に加え、インドや韓国なども拡大傾向にある。
一方で、材料需要は伸びており、既存ユーザーでの活用は着実に進展している。今後は投資回復にともない、市場は再び成長に向かうと見込まれている。
3Dプリンター市場では、米国のStratasysと3D Systemsが先駆的存在として樹脂プリンター分野を牽引し、StratasysはFDM方式の開発や大型機の展開で強みを持ち、3D SystemsはSLAやSLSなど多様な方式と用途特化型の装置を展開している。
金属分野では、ドイツのEOSが主導的立場にあり、航空・宇宙や医療、自動車向けに幅広く導入されている。一方、周辺企業の動きも活発で、イスラエルのNano Dimensionによる買収拡大、米国GEグループやHP、ドイツのTrumpfなど大手メーカーの参入が進む。
アジアでは、中国メーカーが存在感を増し、日本でもニコンやキーエンス、DMG森精機などが事業を拡大している。
市場は米欧の大手を中心に、アジア勢が台頭する多極化の様相を強めている。
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