12.8万社が倒産リスクに直面
(株)帝国データバンクは、自社が保有するリスク指標「倒産予測値」データを基に、今後の企業が抱える「リスク動向」について調査・分析を行った。
これによると、企業が1年以内に倒産する確率を10段階のグレードで表す指標「倒産予測値」が算出可能な147万社のうち、2025年6月時点で高リスク企業は全体の8.7%にあたる12万8,552社となった。
業種別にみると「製造業」と「建設業」は半年前から高リスク企業が増加する一方、「小売業」や「運輸・通信業」は大幅に減少している。高リスク企業の市場からの退場と、厳しい経営環境に対応できない企業のリスク顕在化が進んでいる。企業はコスト構造見直しや価格転嫁、IT活用による生産性向上、人材投資などの取り組みや早期の事業再生支援や専門家活用が持続的な経営の鍵となる。
2024年12月と比較して高リスク企業数の変化について分析したところ、高リスク企業数が増加した業種は、「総合工事業」が1,107社増と最も多く、「食料品・飼料・飲料製造業」が1,008社増、「出版・印刷・同関連産業」が694社増となっている。また、業種内の全企業に占める高リスク企業の割合(出現率)でみると、「出版・印刷・同関連産業」が41.0%と最も高く、全体の出現率8.7%と比べて4倍以上となっている。
「製造業」については、原材料やエネルギー価格の高騰、物流コストの上昇、そして賃上げ圧力という三重苦に直面している。これらを製品価格に十分に転嫁できなかった企業が、収益悪化に陥り、高リスク企業に分類されるケースが増加していると考えられる。
高リスク企業の9割超が売上「10億円未満」
売上高別に高リスク企業の構成比をみると、「1億円未満」が8万2,491社(構成比64.2%)、「1~10億円未満」が4万1,588社(同32.4%)と「10億円未満」の企業で全体の96.6%を占めている。一方、「50億円以上」でも435社が高リスク企業に該当した。
従業員数別も同様の傾向で、「5人未満」が8万1,352社(同63.3%)と最も多く、「5人~10人未満」が2万1,035社(同16.4%)と続き、高リスク企業は小規模企業が圧倒的に多いことがわかる。

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