世界のインダストリアルプリンター市場-COVID-19の影響大
IDC Japan (株)は、世界のインダストリアルプリンターに関する調査結果を発表した。
COVID-19危機によってインダストリアルプリンターの2020年第2四半期(4月〜6月)の出荷が大きな影響を受けた。米国IDCリサーチディレクターのティム・グリーン氏は「2020年第二四半期は、世界の多くの地域でロックダウンが継続あるいはロックダウンがやっと解除された状況であった。今後、長期的に見ると、グローバルメーカーの多くが柔軟で持続可能なサプライチェーンの再構築を目指してインダストリアルプリンターに投資し始めるだろう。しかし、短期的にはロックダウンや予算削減の影響を受け、インダストリアルプリンターの出荷は大きく減少すると考えられる」と述べている。
地域別ハイライト
アジア/太平洋地域においては、Direct-to-Shape、インダストリアル、ラージフォーマット、ラベル&パッケージの各セグメントの出荷台数は2020年第1四半期(1月〜3月)と比べて回復する傾向が見られた。 2020年第1四半期と比べ、北米での出荷台数は約18%減少、ヨーロッパでは約42%減少した。
世界市場セグメント別ハイライト
Direct-to-Garmentプリンターの出荷台数は、2020年第1四半期と比べて約21%減少した。Direct-to-Shapeプリンターの出荷台数は、2020年第1四半期と比べて約26%減少した。インダストリアルテキスタイルプリンターの出荷台数は、アジア/太平洋地域で成長したものの、世界全体では2020年第1四半期と比べて約7%減少した。 ラベル&パッケージプリンターの出荷台数は、2020年第1四半期と比べて12%以上減少した。 ラージフォーマットプリンターの出荷台数は、2020年第1四半期と比べて約25%減少した。
2020年および2021年以降の予測
IDCでは、今後2020年の年末に向け、地域でペースは異なるものの経済が徐々に回復し、出荷台数および出荷額は落ち着き始めるとみている。 2021年には経済回復に加え、インダストリアルプリンティングソリューションなど柔軟な生産技術への投資によってサプライチェーンのデジタル化が進み、インダストリアルプリンターの出荷も回復すると予測している。
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