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サンメッセ(岐阜)

特色からバリアブル大量生産まで[Revoria Press PC1120導入事例]

構成異なる2台を柔軟に使い分け

2台で仕事の幅を広げ、高い稼働率を実現

 サンメッセでは、2台のPC1120を異なるシステム構成で運用し、それぞれに特徴を持たせることで、対応できる仕事の幅を広げている。1号機は、特殊トナー対応の6色機で、シルバー、クリア、カスタムレッドなどの特色を用いた付加価値の高い仕事や、色に厳しい仕事に対応できる構成。オペレーションを担当するのは、プリプレス部でデータ制作の経験を持つ臼井氏だ。

 臼井氏は、特殊トナーの活用を広げるべく、2025年春の社内報で、表紙4ページ分を4色+クリア+シルバーの6色(本文は4色)で印刷を担当した。当時、社内のデザイナーもクリアトナーやシルバートナーを使った経験がなく、データ制作の段階ではどのような表現になるかわからない状態であったことから、何回も色校正を出して確認しながら進めたという。

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社内報の表紙4ページ分を4色+クリア+シルバーの6色(本文は4色)で印刷

 また、2台体制になってからは、生産性を考慮したジョブの振り分けも行っている。臼井氏は他社製カラーデジタル機も担当しており、基本的には工務部が作成した予定に沿って作業を進めているが、静電気が発生しやすい薄手のコート紙を使ったジョブなど、「他社機よりPC1120の方が適している」と判断した場合には、松岡部長などと相談した上で適宜PC1120に切り替えている。こうした柔軟な運用により、「色に厳しい仕事が中心」の1号機であっても高い稼働率を維持できているという。

 一方、2号機は、4色機・ダブルデリバリー装備(重連用大容量給紙トレイオプション付き)の構成で、大量生産機という位置づけ。オペレーションを担当する立川氏は、もともとオフセット機のオペレーターで、3年前にデジタルプレス課に異動するまで、デジタル機にまったく触れたことがなかった。しかし、異動当初設置されていた富士フイルムの「Color1000Press」を初めて操作した際、刷り出しの早さや色の安定性、損紙の少なさなどに大きな魅力を感じたという。

 2号機は主に、ナンバリングやバーコードなどの可変要素を含んだ大ロットのモノクロ印刷などに使用される。導入の際、ダブルデリバリー仕様にすることを提案したのは立川氏であった。

 「大量生産機として運用すると聞いていたので、長時間ノンストップで印刷できる仕様にすれば、作業効率が上がるだろうと考えた。実際、かなりの生産性を発揮できているので、正解だったと思っている」(立川氏)

 また、2号機も1号機やオフセット機と色を合わせているため、定期的に入るフルカラーのPOPや色再現性、安定性の面で他の印刷機では対応しにくいカラーの仕事などにも幅広く対応している。最近では、比較的ロットの大きいカラーの仕事を2号機で印刷するケースも増えているという。

システム連携や自動化で進化目指す

 同社では、オフセット機と同等の生産機としてPC1120をフル活用することで、「印刷品質の安定化」「短納期対応力の大幅な向上」「段取り削減による生産性アップ」「提案力の強化(特色や特殊加工を活かした付加価値提案)」などを実現し、社内はもちろん顧客からも高い評価を得ている。

 今後もデジタル化に積極的に取り組み、工場としても「受注産業から脱却し、より能動的に提案できるようになる」ための変革を推進していく計画である。松岡部長はその一環として、印刷機のラインアップ拡充を検討している。たとえば、顧客の課題解決に必要な部数・仕様の印刷物を効率的に生産できる、デジタル印刷機とオフセット輪転機・枚葉機を組み合わせた生産設備構成の実現を検討している。このように変革を続けていく中でも、PC1120には、印刷部門全体を支える大きな柱としての役割が期待されている。

 「PC1120は生産機としての活用だけでなく、たとえば色校・色見本を印刷して、それにオフセット機の色を合わせるといったこともできる。また、表紙はPC1120、中身はオフセットという生産スタイルも、これから増えていくのではないかと思っている」(松岡部長)

 ワークフロー全体としては、すでにMISとデジタルプリンターを含む印刷機、後加工機の連携強化に取り組んでおり、工程全体の自動化や生産効率のさらなる向上を進めている。松岡部長は、これらの取り組みを推進するうえで、富士フイルムとの継続的な連携を重要な要素と考え、次のように語った

 「これまでも、生産設備のデジタル化や、工程の自動化・効率化などで、富士フイルムにさまざまな提案・支援をいただいてきた。今後も引き続き、ソフトウェア連携に関する技術支援や、安定稼働を続けるための提案などをいただきながら、生産環境の変革を一緒に進めていければ」

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