色基準策定と定期診断で品質安定化[FFGS QC Navi導入事例]
刷り出し時間半減〜作業標準化で生産効率向上
オペレーターの迷いが減り、作業効率が明らかに向上
こうして、新たに策定した自社色基準、新たな色管理手順の運用をスタートして3年。もちろんこの間も定期診断を継続しながら、品質の安定化、オペレーションの改善に取り組んできたわけだが、その結果、現場ではどのような効果が出ているのだろうか。
「定期診断は、まさに『印刷機の健康診断』のようなもので、機械のコンディションを維持し、品質を一定に保つ上での拠り所になっている。ブランケットや湿し水の状態、網点の潰れや見当のズレなども詳細に把握できるので、具体的な改善ポイントが判断しやすく、日常のメンテナンスをより的確に行えるようになった。またプルーフと印刷とのマッチングを定量的にチェックできるのも大きなメリット。色がズレたときに、印刷機の状態が良くないのか、CTP側の問題なのか、といった原因の切り分けがしやすくなった」(神宮路氏)
こうした効果は、オペレータの教育にもメリットをもたらしている。
「経験や勘ではなく数値に基づいた指導が行えるようになったため、未経験者でも比較的短期間でスキルを習得できるようになった。オペレータ自身も、迷いが減り、やりやすくなったと思う。実際、以前は刷り出しに1時間ほどかかっていたのが30分程度にまで短縮するなど、作業効率が目に見えて上がっている」(川口マネージャー)
さらに、適正な濃度でより安定して印刷できるようになったことで、さまざまな無駄の削減が図れたという。
「3年前と比べて、インキの消費量が明らかに減った。インキメーカーの方から『最近、注文が減りましたね』と冗談交じりに言われることもある。また、刷り出しが早くなり、汚れなどのトラブルも減ったことで、損紙の量も削減できている。これらはコスト削減にもつながっている」(川口マネージャー)

定期診断をベースに、品質の安定維持に取り組み続ける
QC Naviを活用した色管理体制の見直しにより、作業の標準化、印刷品質の安定化、生産効率改善など、明確な効果を上げている新進商会。今後も年2回の定期診断を継続し、品質の安定維持に取り組むとしている。
「いま使用している印刷機は10年以上稼働しているが、今回の取り組みの効果もあって、コンディションは以前より安定している。これをしっかりと維持していかなければならない。印刷機も年数が経てば色の変動が起きやすくなるから、こまめにメンテナンスを行い、定期的に品質をチェックすることがますます重要になってくる。現場の5S活動と合わせて、安定品質のための取り組みを続けていく」(神宮路氏)
また、印刷ニーズの変化にも柔軟に対応していく考えだ。近年は小ロットのオーダーが増加しているため、FFGSから提案を受けたデジタル印刷機の導入も検討している。川口マネージャーは、「こうした環境の変化の中でこそQC Naviの真価が発揮されるのでは」と期待を込め、こう締めくくった。
「QC Naviはオフセットだけでなくデジタル印刷にも対応できるとのことなので、設備環境が変わっても、軸がぶれることなく、一貫した色管理ができるのではないかと思う。今後も、当社の品質を支えるツールとして引き続き活用していきたい」













































