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鴻池印刷(大阪)

ハイプレッシャー加湿器UruOs-50で「紙反り」解消

オペレーターの作業負荷軽減と健康にも寄与

 厚紙印刷やパッケージ印刷などを得意とする鴻池印刷(株)(大阪府東大阪市、村上義孝社長)は2023年12月、UVオフセット四六全判5色印刷機の新台導入に合わせ、(株)コスモテックの産業用ハイプレッシャー加湿器「UruOs-50」(以下:ウルオス)を導入。工場内の湿度を常に一定に保つことで、印刷用紙の紙反りや波打ちなどの問題を解決するとともに、オペレーターに快適な作業環境を提供し、健康面でも効果を発揮している。

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村上 社長

 同社は1975年に創業し、来年で50周年を迎える企業。とくに厚紙に特化した高精細・高精度な印刷を得意としている。ディスプレイ什器、さらにCCMシステム(調色機)の設備を有しており、特色も正確・スピーディーに対応できることを強みとしている。社内で調色できる優位性として村上社長は「事前にインキを作っておくこともできるし、印刷中に色ブレなどがあっても機長が自分で調色できるため、即座に対応できる」と、納期面や印刷品質に即座に対応できることを強調する。同社は現在、100社以上の取引先から年間5,000アイテム以上の厚物印刷を受注しているようで、このことからも、同社がいかに取引先から高い信頼を築いているかが分かるだろう。

 そして、同社は印刷設備としても、昨年12月に小森純正のインライン検査装置をオプション搭載した小森コーポレーションUVオフセット四六全判5色印刷機を導入。これにより品質管理を一層強固なものにし、取引先からの顧客満足度をさらに向上させるとともに、目視による検品が不要になり、オペレーターの大幅な作業負荷軽減を実現した。村上社長は「印刷機と連動しているため、色ブレが発生しても自動で色調を調整してくれる」と話しており、作業負荷の軽減と品質の安定という一見相反する2つを両立させた訳だ。


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2023年12月に導入したUVオフセット印刷機の前で村上社長とオペレーター

 そして、これとタイミングを合わせて導入したのが、「現場からは前々から導入して欲しいという声が上がっていた」(村上社長)という業務用加湿器の導入である。

数十年来の取引に信頼。周辺装置の技術開発力を高く評価

 同社とコスモテックとの取引関係は数十年以上と長く、一世を風靡した超音波を利用した画期的な二枚止め装置「ウルトラエース」をはじめ、スプレーパウダーや湿し水濾過装置など、これまでに様々な印刷周辺機器をコスモテックから導入している。このため、同社製品には従来から厚い信頼を抱いており、村上社長も「素晴らしい技術を持っているメーカーである」と評価する。そんな同社がIGAS2022で発見したのが、ハイプレッシャー加湿器「ウルオス」であった。

 「コンパクトで当社に合いそうな加湿器であると当時から思っていたので、加湿器の導入を決めた際はとくに他社製品の比較などもなく、ウルオスの導入を決めた」(村上社長)


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省スペースでも設置できる「UruOs 50」本体(左)


 「ウルオス」は、水道直結の完全密閉回路のため、ゴミや雑菌が混入することもなく、衛生的な高圧噴霧式加湿器。同社では、過去にコンプレッサー式の加湿器を使用していた時期もあったようだが、村上社長は「よく詰まって噴霧しなくなり、使い勝手が悪かったため、1〜2年ほど使って、そのまま使わなくなってしまった」と、当時を振り返る。

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