リアルサービスの拠点に 〜 印刷・デザインの相談にその場で対応
ネット印刷通販「いろぷり」(運営/ネット印刷ITP、北井元司社長)は4月19日、東京・御茶ノ水に「いろぷりショールーム」をオープンした。ネット印刷ITPでは「いろぷり」の開設当初より、新規営業については顔が見える「対面訪問」での営業活動を展開し、同業印刷会社との横の連携や、一般企業の新規会員登録・注文を伸ばしてきた。今回のショールームオープンは、この「対面」での顧客サービスをさらに加速させることを目的としたもので、印刷・デザインほか、対面で様々な相談に応じるリアルサービスの拠点となる。14坪の展示スペースには、販促印刷物や3Dカラープリンターで出力したサンプルなど、約100アイテムを展示。「対面相談できるネット印刷」として、新たなスタイルの印刷通販ビジネスに挑戦する。
JR御茶ノ水から徒歩5分でアクセスも良好
対面相談できるネット印刷通販へ
ネット印刷通販「いろぷり」は、新型コロナウイルス感染拡大とそれにともなう緊急事態宣言など、日本全体がこれまで経験したことのない未曾有での船出で、2年前の開設当初からコロナ禍での「働き方改革」と「感染対策」をキーワードにした感染対策・抗菌商品を販売し、非対面ビジネスの「ネット印刷」の優位性と、創業100年の親会社(株)ITP(本社/京都市中京区、喜田眞司社長)の信頼と実績を踏まえ、社会のニーズを捉えながら着実にサービスメニューを増加してきた。
印刷業界のアウトソーシング先として、同業との横連携や、提携ネットワークでの大部数の輪転印刷の印刷カテゴリーも追加したほか、印刷とデザインをセットにした「デザインオーダー」サービス(デザインコース・複製コース)もすべて非対面で展開。「DM・ポスティングサービス」や「新聞折込サービス」など、印刷とセットにした各種サービスや、サイト上に掲載していないクライアントニーズに柔軟に応える窓口として設けた「見積りします!」は、今もなお、会員・非会員を問わず、連日のように依頼があるという。
現在「いろぷり」で扱っている商品ラインナップは42カテゴリー・125アイテム、ユーザー登録は約3,000件超(個人登録35%・企業登録65%)。これまで、BtoBをメインターゲットに会員数を増やしており、オープン当初から継続中の「発送遅延ゼロ」「製品品質ノンクレーム」の積み重ねの実績が、いろぷり品質と信頼に繋がり、顧客リピート率は9割を超えている。
スタッフ常駐でいつでも気軽に立ち寄れる「いろぷりショールーム」
ネット印刷ITPの親会社であるITPが掲げる「ITPプロジェクト10」の1つである「不動産ビジネスプロジェクト」では、ITPグループの既存ネットワークを連携させることで、グループの新たなビジネス展開に発展させることを目的に、グループの施設・スペースの有効活用や新ビジネスについて、プロジェクトメンバーが様々な立案・討議を進めてきた。
その1つとして立案されたのが、ITP御茶ノ水オフィスの1階に入っていた事業部が移転したスペースに、ネット印刷通販「いろぷり」のショールームをオープンしてはという案もあった。
「ネット印刷ITPでは、サイトオープン当初より、新規開拓営業については顔が見える対面訪問での営業活動を展開してきた。この取り組みにより、サイトに掲載していない仕様は注文できないだろうと印刷通販サービスを利用していなかった方々がいかに多いかということが分かった。また、顔が見える対面営業活動を行ったことで、同業印刷会社との横の連携・協業や、一般企業の新規会員登録・注文を飛躍的に伸ばすことができた」(北井社長)
「いろぷりショールーム」では、この対面での顧客サービスのメリットを生かし、非対面の「いろぷり」サイトとは真逆に、対面でユーザーの様々な要望に応じていく。受付・営業・製造スタッフの3名が常時ショールーム内に待機しており、いつでも印刷やデザインの相談を受けることができる。また、同じビルにITPグループのデザイン会社である(株)ITPコミュニケーションズも入っているため、デザイナーが同席することも可能である。北井社長は「デザイン制作や撮影を非対面やネットでは不安...というお客様も、制作者の顔が見えるという安心感を持っていただくことができる」としており、リアルでの顧客サービスの拠点として活用し、顔が見えないという一般的な印刷通販の不安要素を取り除いたネット印刷通販として差別化を図っていく考えだ。
いろぷりショールームのスタッフとともに北井社長(一番左)
なお、ショールームには予約なしでいつでも気軽に立ち寄ることができるが、打ち合わせを希望する場合は、待ち時間のないように、いろぷりサイトの「お問い合わせフォーム」や「直通電話」にて、事前来店予約しておくことを推奨している。
14坪の展示スペースに約100点のアイテムを展示
ショールームの面積は約30坪。このうち14坪が展示スペースとなっており、16坪が製造スタッフのワークスペースとなっている。
展示スペースには、うちわやTシャツ、ゴルフボール、マグカップ、オリジナルマスク・マスクケースなどの販促印刷物や圧着DM、また3Dカラープリンターの実演と出力したサンプルなど、約100点のアイテムを展示。北井社長は「その季節に合わせた商品に随時入れ替えていく」と話している。商品の見た目や手触り感などを確認することができることも、他の印刷通販サイトにはない強みと言えそうだ。
「店頭でも会員登録・商品の注文が可能である。店頭で会員登録していただいた方には、『オリジナルクリアファイル&紙見本セット(数量限定)』をプレゼントしているほか、会員登録するだけで、次回以降の注文から利用できる2,000円分のポイントをプレゼントしている」(北井社長)
さらに、ショールームでは注文した商品の受け取りも可能。店頭受け取りの場合、次回注文から使用できる500円分のクーポンを後日メールにて送付する。
「近郊のお客様に限られるかも知れないが、小ロットの注文ですぐにでも商品が欲しい、会社帰りに取りに行きたいというお客様のニーズに対応している」(北井社長)
販促印刷物や3Dプリンターで出力したサンプルなど約100アイテムを展示
ショールームでのリアル店舗稼働を計画
現在、いろぷりショールームには簡易型の3Dカラープリンターが設置されて展示・実演しているが、ITPグループは今夏、(株)ITPイメージングプロダクツの東京工場(東京都江東区)に最新鋭の大型3Dカラープリンターを導入する計画で、ITPグループとして本格的に3Dデータ制作から試作部品、建築模型や不動産関連の各種パーツ、オリジナルフィギュアなど、3Dカラープリンター製作で幅広いニーズに対応していく計画だ。
「『いろぷり』としても、新商品として3Dカラープリンターを活用したサービス開始を予定している。また、秋頃にはいろぷりショールームにオンデマンド印刷機などの設備を設置し、リアル店舗の稼働も計画している」(北井社長)
親会社である創業100余年の印刷会社ITPの社是は、「挑戦と創造・品質と信頼・進化と改革」。いろぷりは、ITPの総合力を生かした非対面の優位性とリアルな対面の両極での顧客サービスを展開する、新しいカタチのネット印刷通販に変貌を遂げたと言うことができそうだ。
オープン2周年感謝セールを開催
今年7月、オープン2周年を迎えるネット印刷通販「いろぷり」は、これを記念した感謝セールを6月〜7月の2ヵ月間開催をする。現在、盛りだくさんの内容を企画中のようだ。
北井社長は、「おかげさまで2周年を迎えることができた。日頃のご愛顧に感謝した内容となっているので、内容に期待していただきたい。また、ショールームはJR御茶ノ水駅から徒歩5分とアクセスも良く、予約も不要のため、いつでも気軽にお立ち寄りいただきたい」と話している。
【いろぷりショールーム】
▽所在地=東京都千代田区外神田2-18-2((株)ITP 御茶ノ水オフィス1階)
▽営業時間=午前10時〜午後7時(年末年始を除いて年中無休)