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セントラルプロフィックス(東京)

AI搭載次世代DAC検査装置を豊洲工場に導入

さらなる高品質・短納期対応の構築へ

 総合印刷会社として事業展開する(株)セントラルプロフィックス(本社/東京都中央区、田畠義之社長)は、2024年3月にダックエンジニアリング(株)(DAC)のAI搭載次世代オンライン枚葉検査装置「Prenity(プレニティ)」を東京都江東区の豊洲工場に4台導入し、これまで使用していた「Trinity」から全面的に更新した。同社は2021年8月に千葉第一工場に「Prenity」をオフセット印刷業界初で導入し、その性能を高く評価していたが、豊洲工場へのAI搭載「Prenity」の導入は、同社のさらなる高品質・短納期対応を高く保証するものとなりそうだ。


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佐野工場長(左)と安間課長

どこまでも高品質・短納期に「尖って」いく

 セントラルプロフィックスは1950年に製版業として創業した。当時の社名は「(株)セントラル・プロセス社」で、現在の社名はプロフェッショナルとグラフィックスを組み合わせた造語である。同社の佐野正浩工場長は「当社はアナログ製版からスタートし、特に高品質の写真製版に強みを持っていた」と、その歴史を振り返る。しかし、デジタル技術の進化とともに、製版業務だけでは限界があり、印刷業へのシフトが避けられなくなった。こうして、DTPの台頭とともに、製版だけでなく、印刷業へも業務を拡大することとなった。

 2008年には豊洲工場を新設し、四六全判印刷機を導入。これにより、四六全判サイズの大判印刷物の本機校正を24時間体制で対応することができる、都内でも数少ない工場としての位置付けを確立した。佐野工場長は「印刷業務の全工程を一社で完結できる点が当社の強みである。製版・印刷・加工・発送まで、製品の品質管理すべてに一貫して対応できるため、印刷の各工程での問題を迅速に特定し、修正することが可能である」と説明する。

 さらに、長いことぶれずに「どこまでも高品質・短納期に『尖って』いく」という理念のもと、社内全体で業務改善を進めてきた。佐野工場長は、「高品質でありながら、短納期を維持するため、当社の社長も常に高品質・短納期の、24時間生産体制を当社の『一丁目一番地』として掲げている」と語る。「当社がこれらの強みを行っていく上で、重要な役割を担っている設備の1つがDACの検査装置であると言っても過言ではない」(佐野工場長)と、同社のビジネスモデルの根幹をなす柱となっている。


2021年8月に「Prenity」を千葉第一工場に初導入

 同社とDACとの付き合いは長く、2011年にまで遡る。豊洲工場にKOMORIの菊半5色印刷機を導入する際、同時にDACの検査装置を導入したのが始まりだ。それ以降、DAC検査装置の信頼性とパフォーマンスが高く評価され、長きにわたり同社はDAC検査装置を品質管理の柱として使い続けてきた。他メーカーの検査装置を設置したこともあったが、佐野工場長は「DACの検査装置の使用感が当社には良く、当社の求める排除すべき印刷不良をより確実に検出・可視化できるという点で信頼性が高い」と評価する。

 そして、同社は2021年8月、千葉第一工場に「Prenity」を初導入した。この検査装置は、従来の「Trinity」に比べて大幅な進化を遂げている。佐野工場長は「Trinityを使用していた経験があったため、追加された機能をすぐに理解し、スムーズに運用を開始することができた」と振り返る。千葉第一工場で「Prenity」の導入によって得られた運用データやノウハウは、今回の豊洲工場での導入においても活かされていくことになる。

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豊洲工場に設置された「Prenity」

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