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八田製本印刷(石川)

安全性を第一に - みんなが楽しく働ける会社へ[勝田断裁機導入事例]

ソフトクランプや操作性の良さを評価

 八田製本印刷(有)(本社/石川県金沢市玉鉾4-158、八田昌久社長)は2022年6月、昭和の時代から活用していた断裁機が故障したことから、北陸の印刷機材商社である(株)ホッカツから勝田製断裁機を初導入した。八田社長は「展示会などで勝田断裁機のことは以前から知っており、魅力を感じていた。営業の方とも以前から懇意にしていたため、今回の更新で安全面に配慮した勝田断裁機を導入することにした」と話す。取材時は導入から2週間ほどしか経過していなかったが、オペレーターは操作に戸惑う様子もなく、スムーズに断裁作業を行っていた。


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勝田断裁機の前で八田社長


 同社は八田社長の曽祖父が創業した。正確な創業年は分からないとのことだが、平成元年に法人化したという。今年1月に前社長が急逝したことから、専務取締役であった36歳の八田社長が4代目に就任した。若手社長ではあるが、大学卒業後すぐに家業に入っているため、業界経験は14年ほどある。

 また、自宅が兼工場となっているため、幼少の頃から製本、加工の現場を見て育った。このため家業を継ぐことは幼少の頃から当然のこととして考えていたようで、「大阪の大学を卒業後、少しだけフリーターをしてから夏には家業に入った」(八田社長)。また、今回の勝田断裁機導入を担当したホッカツの営業マンについても「小学生の頃から面識があった」(八田社長)、さらに勝田製作所の担当営業マンとも「展示会だけでなく、石川県製本工業組合の懇親会などでも何度もお会いしていて、非常に懇意にしてもらっていた」(八田社長)ということで、今回の勝田断裁機導入は、長年の人間関係による信頼感と安心感も大きかったのではないかと思われる。

豊富な設備力と加工スピードが強み

 同社の企業規模は現在、社員23名とパート2名の25名で、製本会社としては中堅規模のクラスになる。加工設備も中綴じ、無線綴じだけでなく、上製本、手帳製本ほか、箔押しや折りの設備も豊富に持っており、「企業規模と設備力により、様々な加工に対応できることが強み。見本があれば、たいていの加工は社内生産で行える」(八田社長)と自信を見せる。また、これらの設備力を生かした短納期対応も強みとしており、「加工スピードには自信がある。朝に刷本が入ってきて、夕方に納品という仕事はザラにある」(八田社長)。主に石川県、福井県、富山県の北陸三県の印刷会社を取引先としている。


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全25名の従業員規模と設備力が強み

 しかしながら、さすがに夕方に入ってきて深夜まで残業して翌朝納品などの仕事には対応できないようで、その理由として八田社長は「当社では『みんなが楽しく働ける会社』を企業方針に掲げている。深夜までの残業や、無理をした仕事はその方針に反する」と説明する。今回の勝田断裁機の導入についても「怪我をしたら楽しく働くことはできない。その理由から、安全性を最優先に検討した結果、勝田断裁機が安全性に最も優れている機種であるということで導入を決めた」(八田社長)と説明する。とくに万が一、クランプに指を詰めても安全な「ソフトクランプ」については高く評価している。


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安全で快適な断裁作業を実現できる


 「断裁機関連の労働災害は、そのほとんどがクランプによる事故である。従来の断裁機は見当ペダルの操作によるクランプ力がとても大きく、指を挟んだら大きな怪我につながっていたが、『ソフトクランプ』はペダル操作によるクランプがとてもソフトなため、安心して断裁作業を行うことができる」(八田社長)

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