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太陽印刷工業、「世にない印刷物」の創出へ

トヨテック自動給紙カッティングプロッター「DG-5070/Plus」で提案力強化

導入の決め手はソフト性能と自動化への可能性

 同機を導入するにあたり、同社は別メーカーの機種と比較検討していた。

 実は当初、塩谷社長の中では別メーカーのカッティングプロッタ導入が有力だったという。

 数年前から地元の機材商社を通じて提案を受けており、実際に現場担当者が機械を操作しながら検証を重ねていた。価格面でも魅力があり、導入は時間の問題とも思われていた。

 そんな状況が変化したのは、富士フイルムとの新たな付き合いが始まったことだった。Revoria Pressの導入をきっかけに訪れた東京・西麻布のショールームで、「DG-5070/Plus」を目にしたのである。

 「最初はトヨテックという会社も知らなかった。ただ、実機を見て説明を聞くうちに、これは良い機械だなという印象を持った」(塩谷社長)

 決定打となったのはソフトウェアの完成度である。とくに高く評価したのが、印刷物の四隅を認識する角読みの機能。そして目に見える処理速度の速さである。比較検討していた機種と実際に見比べた結果、動作速度の違いは一目瞭然だったという。

 「現場の人間が見ても明らかに速かった。切る能力そのものは大きく変わらなくても、生産性を考えれば差は大きい」(塩谷社長)

 そして、もう一つ重視したのが自動給紙機構である。同社では以前から人が張り付かなければ動かせない設備ではなく、一人で複数の工程を担当できる設備を積極的に導入してきた。人手不足や人件費上昇が続く中、限られた人員でより多くの仕事をこなすためである。

 「当社では機械台数よりも人の方が少ない。だからこそ、一人でいくつもの仕事ができる環境を作っている」(塩谷社長)

 オンデマンド印刷機を稼働させながら加工機も動かす。専門知識のない社員でも簡単な監視や補助作業ができる。そうした生産体制を目指す同社にとって、自動給紙による連続運転は大きな魅力だった。

 ソフト性能、加工スピード、そして自動化への可能性。さらに富士フイルムからの後押しなどもあり、総合的に判断した結果、同社は「DG-5070/Plus」の導入に踏み切った。

想像力をカタチにする新たな戦力機として活用

 導入から約1年。「DG-5070/Plus」の稼働率そのものは決して高くない。しかし、塩谷社長はそれを問題とは考えていないという。

 「普通は機械を入れたら稼働率を上げようと考えるかもしれないが、当社は少し違う。機械が動くことよりも、人がしっかり働けることの方が大事だと思っている」(塩谷社長)

 同社は現在、営業提案用のサンプル製作に「DG-5070/Plus」を積極的に活用している。幼稚園の卒園記念品向けランドセル型パッケージをはじめ、ゴルフ用品向けのパッケージ、化粧品箱など、従来であれば抜き型製作が必要だった案件も短時間で試作できるようになった。

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カッティング精度とスピードを高く評価

 最大の強みは、現物を持って提案できることである。型代が不要なため、アイデアをすぐ形にできる。営業担当者は完成イメージをそのまま顧客へ提示でき、商談スピードも向上した。

 「まず作ってみる。それがお客様への一番の提案になる」(塩谷社長)

 同社には「最初はみんな名刺1枚から」という考え方がある。名刺、封筒、案内状。小さな仕事を大切に積み重ねることで顧客との信頼関係を築き、その先の大きな仕事へとつなげていく。

 実際に、数年前にパッケージ提案を行った顧客から5年後に新たな案件相談が舞い込んだこともあったという。「0だったものが50万円の仕事になって戻ってきた。そういうことが実際に起きるのである」(塩谷社長)

 だからこそ、同社は目先の採算だけで判断しない。提案を続け、顧客との接点を作り続ける。そして、その根底にあるのが、塩谷社長が掲げる「5力=和」という考え方である。協力、全力、行動力、想像力、努力。この5つの力を結集し、社員一人ひとりが主体的に行動する組織づくりを目指している。

 同社にとって「DG-5070/Plus」は単なる加工機ではない。アイデアを形にし、顧客へ新たな提案を届けるための戦力機として、同社の想像力を支えている。

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