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シンクイノベーション、OGBS2025で自動機5機種を一般公開

「グッズ製造の未来工場」を体現

OPP包装自動機、Tシャツ自動たたみ・袋入れ機にも注目

 汎用性の高い「OPP包装自動機」も好評を得た。缶バッジやアクリルキーホルダーなどを押し込み、袋を展開・挿入・封かん・排出まで自動で行う。缶バッジだけでなく、ハガキサイズまで対応し、多品種少量生産に対応する。

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OPP包装自動機

 また「Tシャツたたみ・袋入れ自動機」のデモンストレーション実施時は、多くの人だかりができていた。従来のTシャツたたみ機で必要だった「1枚ずつ」の人手投入を解消したもので、20枚ほどを束ねてセットしておけば、ロボットハンドが1枚ずつ取り出し、折りたたみから袋詰めまでを自動で完了させる。三輪社長は「これまでは人が絶対に必要だった工程を、完全自動化に近いかたちで再構築した」と話した。

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Tシャツ自動たたみ・袋入れ機

グッズ製造のDX化、スマートファクトリーの構築に貢献

 同社がグッズ製造の自動化に取り組む背景には、労働変化が加速する「2030年問題」に向けての安定生産や価格競争力の強化、人的ミスの削減などによるリスクマネジメントにある。

 今回発表した5機種は、いずれも単体での省力化にとどまらず、前後工程の自動連携を見据えた構成。三輪社長は「グッズ製造業、印刷業に向けて、今後も幅広い分野の自動機を発表していくとともに、ソフト面での自動化を進めていく」と展望を話す。

 人手不足という社会課題を追い風に、同社が描くのは「グッズ工場のDX化」という新たな産業モデルの構築である。OGBSでの同社ブースでは、まさにその未来図が具現化されており、来場者の多くがスマートファクトリーの到来を感じていた。