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タナック、ウイルス・細菌を99.9%除去 - 次亜塩素酸水「G-MIST」

2021年3月5日

サブスクモデルで提供


 「空間除菌でお客様に自信をもってご来社してもらうことができます」。お役立ち提案会社の(株)タナック(本社/大阪市中央区、藤河和子社長)は、ウイルス・細菌を99.9%除去(すべてのウイルス、菌を除去するものではない)する次亜塩素酸水「G-MIST」の取扱いを開始した。サブスクリプションモデルのため、1ヵ月9,800円からで利用が可能。3月10日と11日にポートメッセなごやで開催される光文堂新春機材展「PrintDoors2021」では、出品製品であると同時に、来場者に負担をかけないウイルス対策の空間除菌機器として設置した。

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G-MISTの前で藤河社長(左)とファースト・クリエイトの新田社長


弱酸性、低濃度。品質保持に優れ、夏場でも成分を維持


 次亜塩素酸水は殺菌料の一種で、厚生労働省から様々な分野での使用が認可されている。アルコールとの大きな違いは、揮発性や引火性がないこと。このため、アルコールのように臭いもきつくなく、発火の危険性もない。新型コロナウイルスに有効であることは国からも認められており、タバコや腐敗臭などの消臭効果もある。飲食店の厨房、介護施設、幼稚園、学校、病院などに採用が広がっている。

 ただ、市販の次亜塩素酸水は高濃度なものを薄めて使うタイプのものが多く、取り扱いが難しい側面もある。G-MISTを製造する(株)ファースト・クリエイト(本社/大阪市中央区)の新田哲哉社長は「高濃度な次亜塩素酸水を噴霧すると、危険性をともなう場合もある」と警鐘を鳴らす。その点、G-MISTは低濃度なものをそのまま使えるため、品質を保ったまま簡単に使うことができる。

 G-MISTの最大の特長は、安定性が高いとともに、長期保存が可能であることだ。一般的な次亜塩素酸水は高温に弱いため、夏場には品質が保てず、ただの「水」に戻ってしまうものが多い中、G-MISTは特許取得技術を採用した独自製法により、高温でも成分を維持できる。

 「赤道を越えて輸出しても大丈夫になっており、コンテナの中で60度、70度になっても成分が壊れないことが実証されている」(新田社長)

 また、一般的な次亜塩素酸水は長期間の保存が難しいものが多い中、G-MISTは未開封状態での通常保存であれば、製造日から2年間は成分を維持することが可能であるという。


噴霧器とセットで月額9,800円から利用可能


 G-MISTは、利用する場所に応じて3種類を使い分けることができる。一般的なオフィス利用などに適した「G-MIST50」、ニオイの強めな工場などに向いている「G-MIST100」、飲食店の厨房向けの「G-MIST kitchin」がある。印刷会社の事務所には、タナックのオフィスでも使用している「G-MIST50」で十分だろう。

 「目安として、50〜60平米のオフィスであれば、G-MIST専用の噴霧器1台で対応できる。1あ分噴霧して6分休止の間欠噴霧により、1ヵ月で20リットルという消費感となっている。これで噴霧器とセットで月額9,800円からで利用できる」(新田社長)

 サブスクリプションモデルのため、初期費用は事務手数料のみ。契約は1年以上で、基本的に毎月20リットルのG-MISTが配送されてくる。

 G-MISTの取扱いを開始するとともに、自社オフィスでもG-MISTを採用したタナックの藤河社長は、「社員に快適に働ける環境を提供することはもちろんだが、お客様にも自信をもって当社に来て下さいと言えるようになりました。また、当社には多くの方にご来社してもらうためのショールームもあるので、G-MISTを採用した効果は一般のオフィスよりも大きいと思います」と話しており、自社でもユーザーとして活用しているG-MISTを印刷・関連業界に幅広く提案していく考えだ。


光文堂新春機材展の自社ブースに設置。来場者に快適空間を提供


 タナックは3月10日と11日に愛知県のポートメッセなごやで開催される光文堂新春機材展PrintDoors2021に出展した。同展においてG-MISTは、多数の出展製品の1つであるとともに、来場者に快適なブースに訪れてもらうための機器として設置され、来場者の関心を集めた。

 「お役立ち提案会社」をコンセプトに掲げるタナックは、「長年お世話になっている印刷業界に、もっとお役に立てる会社を目指します」(藤河社長)との思いから、主力とする宛名プリンターだけにこだわらず、常に印刷業界に役立つ商材を探し求めている。そのような中、ウイズコロナ時代に必要とされる商材として見つけたのがG-MISTであったという。

 「印刷業界に必要と判断した新たな商材がG-MIST。ウイズコロナ時代でもオフィスや店舗、工場で快適に働くためのツールとして販売に力を入れていきたいと思います」(藤河社長)

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