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米国でシェアを伸ばすDI互換版 〜 日本WPAが共同購入への参加呼びかけ

2013年7月31日

 米国ではDI純正版の特許が切れ、互換版であるVIM社のDP-R版が、その性能の高さと安価さが受け入れられてシェアを伸ばし始めている。
 DP-R版のファンであるVoomグループ社長・エリッヒ シュラーブ氏は「私達は、VIM社のDI版で12万5,000インプレッションを通し、版代の節約につなげた」と語る。
voom_ss.jpg テキサス州プレーノにあるVoomグループは、2002年にエリッヒ&ウェンディ・シュラーブ夫妻の手で創業された。違うながらに関連した経歴を持つ夫妻によって設立されたのだ。
 エリッヒ氏は、15年の印刷経験をもち、ウェンディ氏はほぼ同年のマーケティング経験を持つ。彼らは中小企業のニーズを満たすためにワン・ストップ店の開業に踏み切った。
 まず、ガレージ工場から創業し、Voomはビジネスを成長させて、2009年に、7,000平方フィート(200坪)まで工場を拡大し、さらに現在の場所への移設を決めた。
 2013年5月に同社は、同規模の印刷・メール会社を買収し、2台目のDI印刷機、多くのメール機器、それに5,000平方フィート(140坪)の土地を手に入れたのだ。
 主要得意先は、通信、化粧品、健康診断、エンターテインメント、食品、サービス業、不動産、製造会社、教会、宗教団体、学校、政府機関など多様であるが、中規模事業所が多い。
 「非常に多様な得意先とともに働くために、私達のビジネスモデルは拡張性があり、新鮮で、興味深さを造成してくれる」とエリッヒ氏は本音を語る。
 「私達の顧客のニーズの上の私達のユニークな見通しが成功につながり、ひいては、クライアントのためにユニークな価値を作り上げることができた」
 首尾よく、より効果的にそれらの市場ニーズに対処し、Voomグループ事業は2台のDIプレス、それにゼロックスデジタルカラープレス、コダックモノクロデジタルプレス、大判デジタルプリンターをはじめ、製本・加工機を設備している。

DI印刷機とVIM版が完全な解決策となる

130726Ryobi+DP-R.jpg 成功の要因は、DIテクノロジーを上手に使いこなすという意思決定であった。それにより、2台のリョービ印刷機は多様化する用途、高まる印刷品質に対応する戦力となってくれた。
 エリッヒ氏はさらに「DIプレスは、私達の顧客のために中小ロットの高い品質を提供してくれる完全なソリューションとなってくれた」と語る。この機械、印刷方式での印刷上の制約条件などはない。
 エリッヒ氏は、中ロット物とは10万通しと定義する。「VIMプレートは12万5,000の耐刷力を持っている」
 Voomは1ヵ月あたり2〜6箱にまで注文数を上げている。「純正版からVIM版への使用に切り換えることで私達のレーザー、インク、印圧、または他のすべてのプレス設定に再調整をしなくて済む。印刷結果は驚くほどの肌色での色再現性を示し、再版時の色変化もなく、同様に印刷中の色調一貫性、それに、見当精度は優れたものだ。さらに、私達はVIMプレートで、その耐刷力の高さに気がついた。12万5,000枚まで通せるのだ。これで無駄が省ける」とエリッヒは言う。
 以前だと、中ロット物を刷ると版替えをしていた。「いまや、耐刷力の高さで版替えもなく、10万枚の刷了まで持ちこたえてくれる。以前なら、版持ちがなく、少なくとも4倍を再イメージしたであろう」
 VIM-DI版は、プリント・ショップが割安価格で、より高い品質の版を手に入れ、絶えず増加する顧客要求を満たすことを可能にしてくれるだろう。

       ◇        ◇

 水なし印刷の普及・推進を図る一般社団法人 日本WPA(田畠久義会長)では、会員の強い要望を受け、VIM社のDP-R版の共同購入事業を行っている。2ヵ月に1回、注文を取りまとめ格安航空便を使って、版を取り寄せる仕組みである。興味のある方はぜひ、ここをご覧頂きたい。

【問い合わせ・申し込み】
〒112-0006 東京都文京区小日向2-31-14 一般社団法人日本WPA事務局 電話03-5976-8031 Fax03-5976-8030 eメール:t.iokibe@kde.biglobe.ne.jp

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