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日本WPA、DI機用版のコストを抑える互換版共同購入への参加呼びかけ

2013年7月2日

wpa_vim_2.jpg 水なし印刷の普及・推進を図る一般社団法人 日本WPA(田畠久義会長)はこのほど、イスラエルのVIM Technologies社が開発したDI(ダイレクトイメージング)印刷機用互換版の購買会において、その対象範囲を会員以外にも拡大し、共同購入への参加を広く呼びかけている。
 日本でも現在およそ500台程度が稼働しているとされるDI印刷機。環境性能に優れ、一時は加速度的に導入が進んだものの、米国プレステック社のほぼ独占状態にあるDI版が通常版に比べて高価であるため、同協会でも「版材の価格が継続的な普及の足枷となっている」と指摘。実際「DI版を何とか安く買えないものか」という悩みの声が多く寄せられていたという。
 そこで日本WPAでは、VIM社が提供しているDI印刷機用互換版の高い印刷適性に着目し、メーカーから直接取り寄せる「購買会」を結成。およそ5年前からの継続的な運用で、大きな成果をあげている。今回、この購買会に加入できる資格対象を会員以外にも拡大し、より安定的でコストメリットを享受できる共同購入の仕組みづくりに乗り出す。
 具体的な購入の流れとしては、毎月15日を締め日として、DI版の発注数をメールで日本WPA事務局に申告。事務局ではこれらを取りまとめ、10ロール単位(CMYK4本で1ロール)でVIM社に即日メールで発注する。
 VIM社では、注文企業ごとに個別梱包し、発送先ラベルを付与。10ロールごとに外装をかけ、格安航空便を利用して成田空港のヤマトグローバルロジスティック社にまとめて送付する。ヤマトグローバルロジスティック社が成田空港での通関業務、荷物の引き取り、仕分けを行い、個別企業へ国内発送され、遅くとも月末までには各社に納品されるという仕組みだ。wpa_vim_system.jpg
 価格はドル建てで、為替および発注量によって変動するが、日本WPAでは純正品よりおよそ15%程度安価になるとしており、試算では、QM-DI用1ロール(CMYK4本)で8万8,000円程度、3404DI用1ロール(CMYK4本)で7万4,000円程度になるという(輸入諸掛り、国内運賃の一切を含む)。
 これら一連のサービスをコーディネートする日本WPAの五百旗頭忠男事務局長は「既に5年の実績を積んでいる。この製品は欧米でも高い評価を得たもので、現存する3製品の中では最も優れている」とした上で、「この購買会の仕組みにより、環境では非常に優れた水なしDI版の一層の普及が図れることを願っている」とし、多くのDI機ユーザーに活用を呼びかけている。wpa_vim_q.jpg

【問い合わせ・申し込み】
〒112-0006 東京都文京区小日向2-31-14 一般社団法人日本WPA事務局 電話03-5976-8031 Fax03-5976-8030 eメール:t.iokibe@kde.biglobe.ne.jp

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