国内外の「マーケター/消費者の生成AI活用実態調査」発表
アドビ(株)は、国内外の「マーケター/消費者の生成AI活用実態調査」の結果を発表した。国内外のマーケターの生成AIの活用状況と消費者の期待を明らかにすることを目的に、日本、米国、英国、フランス、ドイツ、インド、オーストラリア7か国のマーケター2,834人と消費者8,163人を対象に実施した。
調査結果から、日本のマーケターは生成AIを主に会議の文字起こしや議事録作成、データ分析などに活用しており、生成AIをビジュアルアイデアや画像の生成に活用している企業は27%と他の国の41〜61%と比較して少なく、一方、日本の消費者は生成AIによる顧客体験の向上を期待しており、顧客向けコンテンツ制作に生成AIを活用することで、競合他社と差別化した顧客体験提供の機会があると考えられる。
日本のマーケターにおける生成AIの活用状況に関する調査結果によると、回答者の約半数(54%)が生成AIを活用している。この数値は他国平均の約75%と比較すると低い水準にとどまっている。
日本企業のマーケティング関連業務における生成AIの活用の上位3つは、会議の文字起こしや議事録作成(39%)、データ分析や消費者のインサイト分析(37%)、そしてマーケティングコンテンツの文言作成(35%)。他国ではマーケティングコピーのアイディア生成、マーケティングコンテンツの画像生成、ソーシャルメディア用のコンテンツ作成が多く、社内だけでなく顧客向けのコンテンツ制作に活用されている。
日本企業の中で生成AIをビジュアルアイデアや画像の生成に活用している企業は27%にとどまった一方で、インドでは61%、オーストラリアでは45%の企業がクリエイティブ作成に生成AIを活用している。
現在生成AIを業務で活用していない日本の回答者の懸念点は、生成AIが作成したコンテンツの有用性や正確性(41%)、プライバシーや顧客データの管理(29%)、自社ブランドの知的財産(IP)保護(29%)の3点。
企業の生成AI活用に対して、消費者の約半数(52%)が生成AIの活用は有用であると回答。今後、生成AIが顧客体験を向上させる可能性のある分野として、58%の消費者がより早く、より良いカスタマーサービスの実現に有効であると考えている。続けて、45%の消費者が、より高度なパーソナライゼーションや好みに沿った顧客体験の提供に役立つと回答している。
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