FFGS、「シナジー型多角化」から生まれたAI技術搭載[Revoria Press PC2120]
人材不足対策の切り札に〜用紙設定自動化で付加価値提案も
AIで印刷設定と画質補正
2つ目のAI技術が、印刷設定の自動化を実現する機能だ。
これは、プリントサーバーに搭載した、画質設定を最適化するAI技術。入稿データをプリントサーバーに読み込ませると、その特徴を解析し、データ特性に応じた最適な画質設定を提案してくれる。
また、PC2120は新たな特殊トナーであるグリーンを搭載し、RGB印刷に近い色再現が可能となっているが、この機能はプリンターにセットされている特殊トナーの構成も加味した上で、最適な設定を約3秒で提案してくれるという。
このメリットについて、FFGS技術二部の中田みのり氏は、「ワンクリックで複数の設定項目を一括設定できるため時短に繋がることはもちろんのこと、POD機初心者でも使いながら学べ、自動設定の結果から、いままで認知していなかった機能を改めて知ることもできる」と説明する。

3つ目はAIが写真画質を補正する機能だ。これは、Revoria Pressシリーズでこれまでも搭載されている機能だが、AIが「人物なのか風景なのか」、「屋内なのか屋外なのか」など、写真1点毎に解析を行い、そのシーンに合わせて最適な補正を行うというもの。人物ならば、人肌補正や明るさ補正、風景ならば彩度補正やコントラスト補正、屋内ならば質感補正やコントラスト補正、屋外ならば逆光補正などを自動で行ってくれる。
このメリットについて金田氏は、「元データの質があまり良くなくても、シーンに合わせてより綺麗に見せるよう補正してくれるため、『本当はこう再現したかった』ということを叶えてくれる。また、自動で読み取りと補正が可能なため手間や時間がかからず、「Photoshop」などの画像補正の専門スキルが不要である」と説明する。
AI技術は「最適生産」の新たな要素に
PC2120は2月開催のpage2026で実機展示され、これらAI技術は「人材不足対策に有効」と来場者からの声が多かったという。とくに用紙については、「顧客への付加価値提案の余地が大きい」とされる一方で、様々な用紙を使い、かつ品質を担保しようとするとかなりの手間がかかり、経験も必要になる。この部分をAIがサポートしてくれることで、「紙のバリエーション」という面からPODの良さを活かせるのは大きなメリットと感じた来場者も多かったようだ。今後、これらAI技術は、富士フイルムが提唱する「最適生産ソリューション」(オフセットとデジタルの共存運用から生み出された「余力」を、再分配するという考え方にもとづき、印刷会社の持続的成長に向けた「最適生産環境の構築」を印刷経営のメソッドとしてブランド化したもの)の新しい要素として組み込まれ、より精度の高い最適生産を実現する技術として期待されている。
今後も富士フイルムグループが展開する「シナジー型多角化」のもと、印刷分野におけるAI技術の応用に期待したい。















































