ページの先頭です

田中紙工、1セットからプロ仕様の「オンデマンドトランプ.com」

スマホで完結、カードグッズをもっと手軽に

 世界に1つだけのオリジナルトランプやカルタ、カードゲームを「スマホひとつで」「1セットから」作成できる----。そんな新しい体験を提供しているのが、(株)田中紙工(本社/埼玉県戸田市、田中眞文社長)が運営するECサイト「オンデマンドトランプ.com」だ。名刺代わりの営業ツールやノベルティ、イベントグッズやアーティスト作品、記念品、同人アイテムなど様々な用途に使用でき、画像やテキストをアップロードするだけで注文が完了する。気軽に「紙のグッズ化」を始められる敷居の低さが好評を集めている。

tanaka250818.jpg
モトヤコラボフェアにて田中専務(右)と昇文堂の池田氏

「断ち」の技術力が生み出す高精度のカード加工

 同社がこうした高付加価値なカード商品を実現できるのは、高精度な断裁技術をはじめとした職人の手仕事と設備力のたまものである。とくにトランプやカルタの制作には、「54枚すべての絵柄を均一に整える」という極めて高い加工精度が求められる。たった0.1ミリのズレも「品質劣化」とみなされるこの分野において、同社は「髪の毛ほどの線を縦に断裁できる」というコピーに象徴される技術力で支持を集めてきた。

 社内には、オンデマンド印刷機と13台の断裁機と13台のブッシュ抜き機を保有し、印刷から加工・仕上げまで一貫生産で対応できる安定した品質と納期を両立できる体制を構築している。田中大貴専務取締役は「グループ会社である印刷会社の昇文堂との協力により、小ロットだけでなく大量ロットにも対応できる」とアピールする。

tanakasample2508.jpg
多数のサンプルとともに動画にて技術力をPR

 また、同社の佐藤営業部長は「私たちは、綺麗な製品は営業マンになると考えている。これ、どこで作ったの?と聞かれることが何よりの成果であると考えている。そんな製品づくりを目指している」と話す。

新商品「ポーカートランプ」が登場

 同社の高い品質へのこだわりは、同サイトに新たに加わった「ポーカートランプ」にも体現されている。これは、世界中のカジノで使用されている標準サイズ(63mm×89mm)をベースにした商品で、日本で一般的に使用されている「ブリッジサイズ」(58mm×89mm)よりも一回り横幅が広いのが特徴。

 印刷面の余白が広くとれるため、迫力あるアートワークや情報をより効果的に見せたいケースに適している。厚み・滑り・カットの美しさといった品質面はそのままに、よりグローバルなユーザー層やインバウンド、プロユースの要望にも応えるラインアップとなっている。

 サイト上では、仕様の違いを分かりやすく紹介する比較ページや、デザインテンプレートも用意されており、個人ユーザーからプロの制作者まで安心して利用できる設計となっている。

贈る人に「感動」を与えるオリジナルカード

 同社のオリジナルカードグッズの魅力は、見た目の美しさだけではない。過去には、ある個人顧客が「オンデマンドトランプ.com」で制作したトランプを恩師にプレゼントとして贈ったところ、相手が感動して涙を流したというエピソードもある。まさに紙に印刷されたカードが、モノとしての価値を超え、「想いが伝わるグッズ」として人の心を動かした瞬間と言えるだろう。

 そんな同社が制作するオリジナルカードの数々のサンプルは、7月10日と11日にアキバ・スクエアで開催された「モトヤコラボレーションフェア2025」でも注目を集めた。ブースでは、昇文堂が今年3月に発売したロゴライセンス商品「江戸トランプ」も紹介され注目を集めていた。

tanakapod2508.jpg
「オンデマンドトランプ.com」もPRした

 1セットから大量ロットまで、「プロ使用」のオリジナルカードを制作できる同社の技術力は、紙グッズの未来に新しい風を吹き込んでいる。

注目コンテンツ