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視点の行方

学生も関心を寄せるD&Iの推進

印刷ジャーナル 2022年10月15日

 (株)学情(東京都千代田区)は、2024年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に「ダイバシティ&インクルージョン(D&I)」に関するインターネットアンケート調査を実施し、調査結果を公表した。

 今回、幼少期から複数のSNSを使いこなし、膨大な情報にアクセスできる環境で育ち、「多様性を重視する」「他者を尊重する」「自分らしさを大切にする」といった特徴があると言われているZ世代にあたる2024年卒の学生が、「ダイバシティ&インクルージョン(D&I)」についてどのような考えを持っているのかについて調査している。

 それによると「ダイバシティ&インクルージョン(D&I)」を推進する企業について、「好感が持てる」と回答した学生が47.2%に上り、「どちらかと言えば好感が持てる」35.5%を合わせると、8割以上の学生が「ダイバシティ&インクルージョン(D&I)」を推進する企業に好感を持っていることが確認できた。

 次に「ダイバシティ&インクルージョン(D&I)」に関する取り組みを就職活動において「意識する」「どちらかと言えば意識する」と回答した学生が45.0%に上り、半数弱の学生が、就職活動においてD&Iを意識していることが分かった。その中には、「多様性を重視している企業は、イノベーションも起こりやすいと思う」「D&Iを推進している企業は、長く働けると思う」「LGTBの友人と交流し、どんな人も生きやすい社会をつくることに貢献したいと思うようになった」などの声が寄せられた。

 また、「ダイバシティ&インクルージョン(D&I)」に関する企業の取り組みを知るために注目している点についての設問に対しては、「働き方の制度・柔軟性」が72.6%で最多となった。次いで「男女比率」55.3%、「女性管理職比率」49.5%、「従業員の満足度」48.9%が続いた。

 「ダイバシティ&インクルージョン(D&I)」に関する企業の取り組みを知ると、「志望度が上がる」と回答した学生が21.3%で「どちらかと言えば志望度が上がる」41.9%を合わせると、「ダイバシティ&インクルージョン(D&I)」に関する企業の取り組みで志望度が上がると回答した学生は、6割超で、「多様な人材が活躍できる企業のほうが、成長力が高そうだと思う」「ダイバシティを重視している企業のほうが、社会に貢献できると思う」「個性を活かして働けそう」「私たちの世代の価値観とも合致していると思う」「社会の変化や要請に応えることができる企業が成長し、生き残っていくと思う」などの声が寄せられている。