ミリアド、集客効果高める新サービス「QLEAR」導入100社突破
2019年10月25日
オリジナルQRコードで差別化
「世界に1ミリでも変革を」をコーポレートスローガンに掲げる(株)ミリアド(本社/東京都目黒区、樋口清政社長)が提供するオリジナルのQRコードとキャンペーンコンテンツの両方を誰もが簡単に作成できる新サービス「QLEAR(キュリア)」が、リリースから約3ヵ月で導入100社を突破した。導入企業では印刷会社が多いことが特徴であることから同社では、この「QLEAR」を差別化戦略ツールとして提案し、印刷産業の新ビジネス創出を支援していく方針だ。
同社が提供する「QLEAR」とは、すでに海外で普及が進んでいるオリジナルの半透明QRコードの作成と、専門知識がなくても簡単にスマホLPやクーポンサイトなどのコンテンツをWeb上で制作できる日本で初めてのサービス。オリジナルの半透明QRコードは、従来の白黒のQRコードと異なり、背景画像に合わせて透過させたQRコードを作成することができる。さらに、ドットの量や色、形などの調整も可能なので世界に1つだけのオリジナルのQRコードを作ることが可能。背景に画像が入ることにより、ユーザーが直感的にコンテンツの内容を判断できることから、アクセス数UPに効果を発揮する。実際に海外の事例では、白黒のQRコードを使用した時と比べ、約4倍のアクセス数となった例もあるという。
オリジナルQRコード例
これまで、白黒のQRコードは、印刷絵柄の端に印刷されていることが多かった。つまり、印刷物のデザインとは、別のものとして印刷されていた。しかし、オリジナルデザインのQRコードであれば、印刷物自体のデザインをより活かしたかたちでQRコードを組み込むことができる。さらにポスターやチラシ、パンフレットなどを作成している印刷会社であれば、それら印刷物で使用している画像をQRコードに組み込むことで、付加価値印刷の提供が可能となる。
コンテンツ制作も自社で完結
そして「QLEAR」のもう1つの魅力は、オリジナルQRコードにリンクするコンテンツ制作も導入企業で簡単に行えることだ。
「当社は、単にQRコードを販売することが目的ではなく、システムを含めたパッケージとして提供していくことを目指している」(樋口社長)
制作できるコンテンツは、スマホのLPサイトやくじ、ガチャなどのキャンペーンコンテンツなど。誰でも最短1分で制作できるので、これまで各コンテンツ制作に必要であったHTMLやJavaなどの専門知識は一切不要で、テンプレートをベースに画像と文字の差し替えだけで制作が可能となっている。
「システム自体は、非常にシンプルな構成となっている。ガチャなので当たりの確率や期間なども自由に設定することもできる」
また、1度作成したQRコード自体は、誘導するコンテンツ先を変更して再利用することもできる。これにより、印刷後でも、誘導するコンテンツを切り替えることも可能となっている。
「QRコードの作成はできるが、コンテンツづくりは無理、という印刷会社は多いと思う。当社が提供するサービスは、そのコンテンツを画像ベースで作成できるので、印刷会社の負担を軽減することができる」(樋口社長)
多彩なコンテンツ制作が可能
印刷受注の囲い込みにも効果を発揮
現在、同社では、QRコードのドットを減らす技術開発に取り組んでいる。ドットを減らすことができれば、より、視覚的効果を向上させたQRコードを印刷することが可能となる。
印刷会社の導入が多い「QLEAR」だが、その理由として樋口社長は、「付加価値印刷の提案と印刷受注の囲い込み」を挙げる。
「実際に採用頂いた印刷会社からは、競合対策に効果を発揮したとの声が寄せられている。これは、競合他社が提案した一般的な白黒のQRコードよりも、印刷発注者がオリジナルデザインのQRコードに付加価値を感じた証拠といえる。また、従来のQRコードではコンテンツ制作を別会社に委託するケースが多い。そのため印刷発注者はリピートオーダー時にQRコードはそのまま流用し、印刷だけをより価格の安い他の印刷会社に発注するようなことがあった。しかし、当社が提供するQLEARは、コンテンツの制作・運営も印刷会社自体が行えるので、他社への発注切替を完全に防ぐことができる。これにより印刷受注の囲い込みだけでなく、デジタルコンテンツサービスという新たなビジネスにも進出することができる」
NFC対応の実現により利便性がさらに向上
今年10月、「QLEAR」はNFC(近距離無線通信)への対応を実現した。NFCとは、アプリを使わずに対象物に当てるだけで情報を取得することができるサービスで、日本では交通系ICカードで利用されている。その主な用途が決済関係となっているが、海外ではNFCを利用してクーポンの配信やデジタルコンテンツの配信など様々なシーンで利用されている。
NFCへの対応が可能に
今回のNFC対応により、導入ユーザーはコンテンツを作成後に、そのコンテンツに対してNFCシールを必要な数だけ「QLEAR」上で入力するだけでコンテンツ情報が保持されているNFCシールが同社から提供される。これにより、ユーザーは提供されたシールを貼るだけでNFCに対応したポスターなどを作成することが可能となる。
また、1度利用したNFCシールもQLEAR上でコンテンツを切り替えることで、リアルタイムに発信する情報を変更することもできる。