オンデオマ、法人向けWeb名刺受発注システム「印刷部.NET」リリース
2014年8月1日
名刺印刷通販サイト「ライオン名刺」(http://www.lion-meishi.com/)などを展開する(株)オンデオマ(本社/大阪市北区末広町3-21 扇町センタービル7F、福田弘之社長)は、自社開発の法人向けWeb名刺受発注システム「印刷部.NET」をリリースし、印刷会社とクライアント間のコミュニケーションツールとして提案している。
「あなたの会社の名刺印刷部です」をキャッチフレーズに開発された同システムは、名刺の受発注工程に特化したWeb to Printシステム。一般企業や印刷会社向けにASPサービスとして提供している。
最大の特徴は、名刺印刷サービスを展開する同社が、日々の仕事で運用しながら改良を重ねてきたことに集約される。つまり印刷業務フローに必要な機能はすべて標準搭載されていることから、カスタマイズがほぼ不要で、印刷会社にとっては非常に使い勝手の良いシステムに仕上がっているということだ。
「同様のシステムはあるが、印刷会社が開発した自社システムは数えるほどしかない。印刷会社でありメーカーでもある当社が、自社の運用を通じて蓄積したノウハウをさらにブラッシュアップしてきたところに、当システムの最大の強みがある。とくに、バックヤード部分は、印刷会社としての『使い勝手』を追求したシステムだと自負している」(福田社長)
機能面では、プレビュー表示はもちろん、進捗や履歴確認機能も充実しており、リピート注文も簡単に発注できるほか、管理者権限を10段階で設定でき、大企業における発注業務にも柔軟に対応できることも特徴のひとつ。導入時の名刺情報一括登録や、組織変更●伴う大量のデータ変更もサポートし、もちろんユーザー側で作業を行うことでコストを抑えることも可能。クライアント側における社員管理システムとして使えるぐらい機能が充実している。
同システムでは、クライアントが発注を指示すると、同社サーバ上で自動組版し、A4の10丁付け、A3の20丁付けなど、面付けされたPDFデータを自動生成。印刷会社にeメール添付で入稿される。面付け設計は自由に登録することができるほか、eメール入稿ではなく、プラグインを使ってプリントサーバのフォルダに流し込むことも可能である。
また、名刺以外にも伝票などの商材をシステム上に登録し、ここで受発注や在庫管理するといった使い方もできる。クライアントの囲い込みに威力を発揮する。
ある印刷会社では、大口顧客から年間10万箱以上の名刺印刷を受注していたが、その生産工程は煩雑で、人海戦術を余儀なくされていた。さらにクライアントからのコストダウン要請の圧力も強く、「赤字になるが、他の印刷物の受注もあるので断れない」というジレンマを抱えていた。そこで「印刷部.NET」による効率運用に着目。導入後は、それまで4人がかりだった人員を0.5人まで抑えることができ、クライアントからのコストダウン要求を飲んだ上でも利益を出せる事業へと変革に成功している。
一方、対局的な事例として、商業印刷物での差別化を図りづらくなる中、名刺という分かりやすい商材で新規開拓を試みる印刷会社もある。「印刷部.NET」を導入し、クライアント側における管理業務の簡素化やコストダウン効果といったメリットを提示することで新規開拓に成功している事例もある。
ASPサービスであるため、自社サーバに組み込む必要がなく、クライアント数にも制限はない。初期費用は教育費も含めて60万円程度から。あとは1データ配信毎に従量制で課金されることから、リスクを抑えながら導入できる柔軟性の高いシステムとなっている。また、システム使用だけで、印刷はオンデオマに外注する場合、これら初期費用・従量課金は無料となる。
「名刺の受発注における膨大な手順を自動化でき、社内の効率化、利益率向上に貢献できるシステムである。新規開拓のツールとしても活用いただき、印刷会社様が名刺という商材でもビジネスが成立するようなサポートを提供し、WIN-WINの関係を構築できればと考えている」(福田社長)
同社のホームページ(http://www.houjin-meishi.com/)からは、同システムの利用の流れやメリットを分かりやすく解説した「漫画解説」をダウンロードできる。