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大日本スクリーン、新次元の印刷ソリューションを実現する「EQUIOS Ver3.0」

2014年4月5日

 大日本スクリーン製造(株)(本社/京都市上京区)のメディアアンドプレシジョンテクノロジーカンパニー(青木克彦社長)はこのたび、国内累積出荷台数4,000台以上の実績を有するワークフロー「Trueflow(トゥルーフロー)」をさらに進化させ、すでに国内で400台以上出荷台数を誇るユニバーサルワークフロー「EQUIOS(イクオス)」の最新バージョン「EQUIOS Ver3.0」をリリース。最新バージョンでは、自動化を促進する柔軟性や新機能、周辺ソリューションを強化し、Trueflowの資産をそのまま生かしながら、新しいビジネス創造や人材活性化を実現する。今回、その新機能を紙面にて紹介する。
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ユニバーサルワークフロー「EQUIOS」

 従来のCTP・オフセット印刷のワークフローは、工程ごとに多くの人的作業が必要なため複雑化し、各分野のオペレーターのスキルに依存することが不可避となっていた。そこで大日本スクリーン社は「EQUIOS PT-R」を開発。印刷物の種類に応じた最適なワークフローをあらかじめ設計することで、優秀なオペレーターのノウハウを標準化。これにより定型パターンのジョブにおいて徹底的に自動化を追求し、人による操作を減らすことを可能としてきた。また近年のワークフローRIPでは、オペレーションをいかに簡単かつスピーディーに進められるか、ということに主眼が置かれている。EQUIOSは、今後、さらに加速する差別化への対応や付加価値創造が求められる印刷業界に向けて、オペレーションそのものの削減はもちろん、それによる工程全体の効率化、付加価値創造へのシフトをゴールに据え、受注から納品までの自動化「Web to Delivery Automation(ウェブ・トゥ・デリバリー・オートメーション)」を提唱。ノンストップの自動化と省力化で、新次元の印刷ソリューションを実現する。

ワークフロー設計を自動化・効率化する「アクションプラン」

 EQUIOSでは、受注から納品までのトータルワークフローを簡単・確実に設計するためのナビゲーションシステム「アクションプラン」を開発。この機能により入力設定、プリフライト、台割、出力設定、断裁・折り情報など、納品までの全体工務をあらかじめ設定することで、工程間のムダをなくし、迷わない・繰り返さないノンストップの自動化が可能となる。また従来のワークフローでは、入稿データごとに多数のホットフォルダーが存在し、オペレーターの探す手間や、入れ間違いによる操作ミスなどでの印刷トラブルが大きな課題となっていた。そこでファイル名をあらかじめルール化することで、アクションプランが自動選択される新機能「スマートジョブゲート」も搭載。さらにテキスト外部連携機能を活用すれば、自社で活用中のデータベース等からのCSVファイルで指示を出すことができ、各工程において二重入力する必要がない完全自動化を実現する。

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アクションプラン
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定型の面付けを自動化する「台割テンプレート」

 台割作成を行うためには、これまで面付けパターンの熟練した知識が不可欠とされてきた。この問題に対処するためにEQUIOSは、多彩な折り方を定義した「折カタログ」を標準搭載。CIP4準拠の折カタログ(約90種)とEQUIOS標準の折カタログを搭載しているため、専門知識がないオペレーターでも簡単に台割設計が行える。またユーザー定義の折カタログを作成して追加することも可能。台割テンプレートは、折カタログ(折りパターン)をベースに基本設定・印刷機の設定・トンボ等のアクセサリがそれぞれ独立の情報として紐づいているため、テンプレート作成後の変更も簡単に行える。また仕上がりサイズや出力先が変更になった場合でも後から柔軟に対応できるので、類似の台割テンプレートを大量に管理する必要がない。テンプレート数が最小限で済むため、管理しやすく、ミスの削減に大きな効果をもたらす。

進捗管理状況をひと目で確認できる「アクティビティボード」

 ページ数の多い雑誌等の制作業務では、入稿のタイミングが揃わず、制作の進捗管理でトラブルが発生するケースが少なくない。そこでEQUIOSでは、ページ単位で入稿から出力までの状況をひと目で確認できる新発想の進捗管理ツール「アクティビティボード」を開発。これにより台割が決まらなくても、仮ノンブルのままで入稿から校了までを管理でき、ページ割付けをはじめとする作業が先行して行える。また、プレビューによる見開き確認や校正回数の表示、ドラッグ&ドロップによるファイル登録などの便利な機能を装備し、オペレーターの作業を効率的にサポート。入稿・差し替え・校了などの制作進行や再版管理・校管理・下版管理の状況までを一元管理できるので、製版部門だけでなく、営業・工務・刷版部門でも、リアルタイムで進捗確認ができる。

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アクティビティボード


変則的な面付けにも自由自在に対応できる新機能「台割アシスト機能」「自由進行台割機能」

 カラー面とモノクロ面が混在する冊子や8丁と4丁などのページ数が異なる折りが混在する雑誌など、台割が複雑なジョブに対し、EQUIOSの新機能は効率的な作業手順を提供する。最新バージョンでは、モノクロ、カラーといったグループ分けをすることで複雑な台割をスムーズに作成できる「台割アシスト機能」を搭載。これまでは面付けの知識がないと難しかった「変則台割」を簡単に作成することができ、ページ割りの変更などにも柔軟に対応する。
さらにトランプやトレーディングカードなどの面付けを効率的に行う「自由進行台割」にも対応。複数のページ番号を同じ番号に一括変更でき、また連番割り振りの進行方向の設定も簡単に行えるので、これまで手間のかかっていた単純殖版作業を簡略化することができる。

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台割アシスト機能


イレギュラーな入稿データにも対応できる新機能「入稿ファイルアジャスト機能」

 従来ページの中心位置がずれてしまった入稿データやA4からB5への縮尺版の作成、チラシなどのような縦横混在のデータなどは自動化できず、前工程に戻っての作業やデータの向きを1つひとつ揃えるなど手作業で行う必要があった。しかしEQUIOSでは、トンボ位置から自動で原点位置を検出する機能やサイズや面付け設定を自動で調整する機能「入稿ファイルアジャスト機能」を搭載。これにより、従来では自動化が困難とされていたジョブも解決でき、簡単に自動化・省力化を実現する。

クライアントと制作・製版現場をつなぐ「EQUIOS Online」

 クライアントは、入稿データや校正紙の受け渡しをオンライン上で行いたい。印刷会社の営業は、外出先からでも校正チェックや修正指示をしたい。そのニーズに対応するのがクライアント・制作(DTP)・製版工程をシームレスにつなぐコミュニケーションツール「EQUIOS Online」だ。この「EQUIOS Online」は、CTP出力までの工程で修正指示の情報や進捗状況をオンライン共有。さらに校正履歴を効率的に整理・保管でき、コンテンツ制作の際の校正PDFをクライアントと制作との間で簡単・確実に行えるファイル共有機能を搭載している。またHTML5に対応しているためパソコンでの環境依存度が低く、多様なデバイスも利用可能。クライアントに公開する前の内校機能もサポートしている。

検版作業の自動化・効率化を可能にする「EQUIOS Inspection」

 これまで目視や手作業に頼っていた検版作業では自動化が進まず、そのため印刷後にミスやトラブルが発見されることも少なくなかった。「EQUIOS Inspection」は、さまざまな入稿データをデジタル検査し、検版作業の自動化・効率化を可能にする機能。検索性と視認性にすぐれたビューアーを採用し、修正前後の差異をさまざまな方法でわかりやすく表示。承認履歴の確認も可能で、各校の校正履歴を効率的に整理・保管。ミス・ロス・トラブルを未然に防止する。

バックアップ機能やアップグレードプログラムで使いやすさを追求

 EQUIOSのジョブデータをWeb上で簡単に保管・管理できる機能が近日リリース予定の「Job Archiver for EQUIOS」だ。「Job Archiver for EQUIOS」は、ネットワークを介してEQUIOSと通信し、EQUIOSジョブのアーカイブ指示を行う。またアーカイブの指示やジョブ選択は、PCのブラウザで実施。アーカイブ日時を自由に設定できるスケジューリング機能やジョブIDや顧客名、キーワード等を利用しての絞り込み検索機能も搭載している。
 常に最新バージョン・最新機能での作業を支援するのが大日本スクリーンが提供する定期アップグレードプログラム「UG(アップグレード)サブスクリプション」。同プログラムは、3年の契約期間中、常に対象ソフトウェアを最新バージョンにアップグレードできるサービス。これにより、いち早く最新のDTPアプリケーションに対応できるので安定的な利用環境を提供する。また都度でのアップグレードよりも安価な価格設定で、事前に予算化することも可能。ユーザーには魅力的なサービスである。

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