2016年6月10日
渡邉 社長
経済産業省では、平成26年度から「攻めのIT経営中小企業百選」を実施し、攻めの分野でのIT利活用に積極的に取り組む中小企業を選定しており、3年間で計100社を選定することを予定している。同省は6月9日、2年目となる27社を発表。印刷業から、(有)アドバンク(京都市下京区、渡邉功社長)が選定された。
同社は、中小食品スーパー向けのチラシ企画印刷を専門に手掛けてきた。売上の伸びないスーパーが広告費を抑える傾向にある中、より効果的な集客方法として、スマホアプリ「コラボレAR」を開発して無料で運用している。「コラボレAR」は、スマホで様々な来店メリットを紹介して来店を促す「O2O(Online To Offline)」の仕組み。資金力の弱い中小企業に対しては、チラシ作成契約をこれまでどおり維持することを条件にアプリ対応のチラシを納入し、集客増を狙う店舗とのWin-Winの関係を築いている。結果として、新規顧客の獲得も含めてチラシ印刷の受注拡大が実現されている。また、チラシ作成の効率化が進んだことで、従業員のモチベーション向上にも繋がっている。