ブリッジ、求める人材を低コストで確保
2024年7月25日
人材派遣会社の新サービス「職業紹介」〜求人広告費、人事部の人件費など削減
(株)ブリッジ(本社/東京都千代田区九段北4-1-3)は、グループ会社の(株)ウォームアンドビューティフルから事業を引き継ぎ、印刷業界の人手不足を解決する新サービス「職業紹介」を開始した。このサービスは、採用コストを抑えつつ、求める人材を確保できる革新的なソリューション。求人広告費や人事部の人件費を削減することができ、採用後も「派遣3年ルール」に縛られることなく、自社の正社員として永続的に雇用できる。人手不足に悩む印刷会社の救世主となりそうだ。
左から 阪本氏、檜山氏、茜ケ久保氏
採用コストは年収の35%〜40%を紹介料として1回払うだけ
新サービス「職業紹介」は、従来の「派遣」や「紹介予定派遣」などのサービスと比べると、企業にとってはコスト面で圧倒的に優れた選択肢となっている。
同サービスでは、印刷会社が求める人材を同社が募集し、採用を希望する印刷会社での面接を経て、双方の合意が得られれば採用が決定するという流れになる。採用決定後は、その人材の年収の35%〜40%を1回のみ紹介料として支払えば、企業はその人材を自社の正社員として雇用できる仕組みとなっている。
このため、月々のランニングコストが発生しないのが最大のメリットで、企業は人材派遣サービスを利用することに比べると、年間コストを大幅に削減できる。求人広告費も不要であり、同社が人材の提供から面接までを一貫してサポートするため、企業は人事部の人件費や労力を大幅に削減できる。
「一般的に、1人の人材を獲得するのに平均60万円ほどかかると言われているのだが、印刷会社の場合、求人広告を出してもなかなか応募がないと聞いており、かなりの求人コストがかかっていることが予想できる。その点、当社の『職業紹介』を利用すれば、例えば若い人材と250万円の年収で合意した場合だと、紹介手数料の35%である87万5,000円を支払うだけで、人材を確保できることになる」(阪本氏)
また、同サービスはコストだけでなく、すぐに働いてくれる人材が必要という印刷会社にとっても、有難いサービスと言えるだろう。
印刷業界を「希望」する人材を選ぶため、雇用のミスマッチを削減
そして、「職業紹介」で企業に面接に行く際は、同社担当がスタッフに同行。事前に印刷会社で働くことを「希望」するスタッフのみを選んでいるため、面接でもスムーズに話が進行する可能性が高い。
阪本氏は、「従来型の派遣サービスのように、その人材が自社に適しているかを判断してから正社員にするのではなく、はじめから自社の社員としての採用となるため、派遣のように契約満了時に更新しなければ済むというわけにはいかない」と念を押しているが、求人広告などで募集するよりは、はるかに雇用のミスマッチが生じる可能性は少ない。そして何よりも採用コストを抑えて人材を確保できるという点で、現状の印刷業界に適した人材採用の新たな方法だと言えそうだ。
阪本氏は「従来の人材派遣サービスでは『コストが高い』という理由で契約に至らないケースがあった。『職業紹介』のサービスは、そのような人材採用の投資コストを抑えたい企業に向けて開発したサービス」と話しており、幅広い活用に期待する。
さらに、同社には「印刷会社出身」の社員が数名在籍しており、事前研修を通じて印刷業界の一定の知識を持たせた上で、職業紹介を行うことができるということも同社を活用するメリットの1つと言えそうだ。
「職業紹介」のサービスは、印刷業界を志望する人材を効率的かつ低コストで確保できる革新的なソリューションと言える。
同社は今後も印刷業界の人材確保のニーズに対応する多様な独自サービスを提供し、業界全体の発展に貢献していくことを目指している。同サービスが、印刷業界における人材不足の解消に寄与していくことに期待したい。