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アイフィスジャパン、「W2Pショップ」でオリジナルグッズ特化ECサイトの運営支援

2017年8月25日

テナントショップのオリジナルグッズを出品 〜「マーケットプレイス」開設へ

w2p-japan1.jpg (株)アイフィスジャパン(本社/東京都千代田区、大沢和春社長)が4月からサービスを開始した「W2Pショップ」(http://w2p-japan.com/shop/)は、中小規模の印刷事業者やオリジナルグッズ関連事業者などを対象に、オリジナルグッズに特化したECサイトの開設から集客・販売までを低コストで支援するサービス。初期費用20万円から、月額3万円からの低コストでオリジナルグッズのECサイトを開設・運営することができ、すでに多数のサイトが同サービスを導入している。そこで今回、同社・W2Pサービス部の押尾孝浩部長に同サービスを導入するメリットなどについて話を聞いた。

今秋には「クリエイターズプログラム」を始動

 同社では2012年より、オリジナルグッズやカスタマイズ商品、オーダーメイド品などのオンライン受発注を実現するクラウド型ASPサービス「W2Pクラウド」を提供しており、これまでに印刷事業者やオリジナルグッズ関連業者など50サイト以上に導入されている。

 しかしながら、既存のECサイトを自在に拡張することを主な目的とした同サービスは、展開するサービスの内容によってはオーバースペックとなる場合もあり、基本的な機能のみでも良いから手に届きやすい価格で提供して欲しいとの声が数多くあったようだ。

 そこで「W2Pクラウド」の豊富な機能をBtoC向けに絞り込み、徹底した合理化と自動化により低コストを実現したものが新サービス「W2Pショップ」である。初期費用20万円、月額3万円という「W2Pクラウド」の5分の1以下のコストでECサイトを開設・運営することができる。初期費用25万円、月額5万円のメニューを選択すれば、自前のドメインを使用できる。

 押尾部長は「中小規模の印刷事業者でも手の届きやすい廉価版としてW2Pショップのサービスを開始し、すでに多数のサイトに導入していただいている。Web to Print対応のECサイトをゼロから作るのは大変な労力がかかり、しかも金額も結構かかってくる。W2Pショップほど手軽に、しかも低コストでオリジナルグッズ特化ECサイトを構築できるサービスは他にはないと自負している」と同サービスに自信を示している。

 なお、申し込みからサイト開設までに要する期間についてはどこまで作り込むかにもよるが、同社により開設に必要な環境が準備され、そこから早いところでは約1ヵ月で開設しているという。

w2p-japan2.jpg 「W2Pショップ」に標準搭載されている「Web to Print機能」は、Web画面上で写真やイラスト、ロゴやテキストなどのデータを用いて編集できるもので、大きな特長のひとつ。押尾部長はこの機能について「サイト利用者が自分で実際の仕上がりイメージを確認しながら注文することができるため、納品物がイメージと違うなどのクレームの心配もない。また、そのまま生産可能な完全データがシステムにより自動生成されるため、顧客とのデータのやり取りにかかるコストや仕様伝達ミスなどによる事故発生を防ぎ、受注〜生産プロセスを効率化・省力化する」と説明する。

 また、印刷物やオリジナルグッズに最適な「ECサイト機能」では、ショッピングカートや決済、受注管理などの基本機能に加えて、一般的な物販用ECサイトでは対応が困難なロット・部数・紙種・色・加工など印刷系商材の複雑な価格・商品体系に対応する。押尾部長は「数量や枚数レンジに応じたボリュームディスカウント型の価格設定、トンボの有無や塗り足し幅、商材ごとに適した出力解像度やファイル形式の指示など、印刷やオリジナルグッズに欠かせない機能により、販売効率を飛躍的に高めることができる」と同機能に自信を示している。

 さらに、今年9月中には「マーケットプレイス」のサービスを開始する。ここに「W2Pショップ」のテナントショップが販売しているオリジナルグッズを出品し、集客・販売を支援する。ここで販売されたオリジナルグッズの料金はテナント側の収入になるという。

 押尾部長は、「マーケットプレイスには各テナントが気合を入れた多種多様なオリジナルグッズが出品されるため、オリジナルグッズが好きなユーザーや自分だけのカスタマイズ商品が欲しいユーザー、ノベルティを探している企業などが集まる。このため、ショップ独自の集客に加えて、オリジナルグッズを求めるユーザーに接する機会やショップへの誘導を促し、集客・販売を支援することができる」と説明している。現在、19カテゴリ1,000点以上の商品の出品が予定されている。

 今秋中には、インターネット上のクリエイターやデザイナーが、マーケットプレイスに出品されているオリジナルグッズにデザインできる「クリエイターズプログラム」を始動する予定。インターネット上のクリエイティブの力がオリジナルグッズの魅力をさらに高め、出品商品の販売を後押しする。

 「自らデザインした商品を販売したいクリエイターや、販売数を増やしたいテナントショップの双方にWin-Winとなる仕組み。いわば自分デザインの商品を作って売るドロップシッピング的な機能となる。サイト利用者にとっては、多種多彩なデザインから選ぶ楽しみが加わり、購買意欲の刺激につながる」(押尾部長)

 今後、同社は「W2Pショップ」のブラッシュアップを段階的に行うとともに、さらなるコストダウンを目指す。押尾部長は「将来的にはW2PショップでECサイトを持たなくても、マーケットプレイスだけに出品することができる仕組みも作っていく予定。これにより、印刷業者はさらにコストをかけることなくオリジナルグッズをサイトで販売することができるようになる」と話しており、「W2Pショップ」のテナントショップがオリジナルグッズを販売するための支援を継続的に実施していく方針だ。

 同社では今年中に50サイト、来年中に200サイトの導入を目標にしている。

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