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オンデオマ、クラウドで可変印刷データ作成「JOIN PIC-VARIABLE-」

直感的な操作性追求〜MVP代替サービスとしても

 (株)オンデオマ(本社/大阪市北区本庄東、福田弘之社長)は「page2024」に出展し、デザインから印刷データ生成までのすべてをクラウド上で完結するバリアブルプリントソリューション「JOIN PIC-VARIABLE-」を展示実演する(展示ホールC-9)。

 同システムは、データベース(CSVなど)を読み込み、自動で効果の高い可変印刷物を作成するクラウド型のバリアブルプリント出力システム。データベース入力から面付け出力まで、一連の作業をシンプルな操作で行い、宛名・DM(はがき/挨拶状など)、名刺、ナンバリング(チケット/クーポンなど)、POP(プライスカードなど)など、可変データを扱う様々なアイテムに活用できる。同社では、2024年11月にサポートが終了する可変印刷ソフトウェア「MVP」(モリサワ)の代替システムとして提案している。

 最大の特長は、縦書きに対応した純日本製のバリアブル印刷ソフトが「クラウドサービス」として提供される点だ。当然ながらユーザーは、これまで強いられてきたOSやバージョン管理から解放され、複数ユーザーでのデータ共有、あるいはリモートワークにも対応できる。さらに、災害時もインターネット環境が復旧すれば事業を継続でき、ユーザーがアップロードしたすべてのデータは、クラウド上で複数のサーバーに複製された状態で保存されているため、万が一クラウドサーバー内の機器の一部が物理的に破損した場合でも、ほとんどの場合、データは破損なく維持される。同社ではこれらBCPの観点からもクラウド型の優位性を訴求している。

 さらに同社が開発過程でこだわってきたのが「ユーザビリティ」だ。直感的に操作できるツールとして、「最終的にはマニュアルやサポート不要のシステムを目指す」(福田社長)としている。

 2023年4月のリリース後も、操作検証ならびにユーザーの意見や要望をもとに、7回のアップデートを実施している。

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柔軟な自動組版機能

 「JOIN PIC-VARIABLE-」は、人名、宛名、アーチテキスト、図形描画など用途に合わせた項目を搭載。ルビの位置や敬称有無、バーコードの生成など、高性能な文字組み機能を持ち、煩雑なプログラミングを必要とせず、簡単なルール設定でキレイな自動レイアウトが可能だ。また、ドラッグ&ドロップによる簡単登録、データマッピングも直感的に操作でき、アップしたバリアブルデータの直接編集、あるいはプレビュー画面でも個別編集できる。

 さらに、オンラインデザインツールを搭載するほか、丁付け面付け、トンボ、バーコード、カッターマーク、串刺し面付け、カラーバー、文字情報など、多彩な面付けにも対応。モリサワやヒラギノフォントなど400書体以上も標準搭載されている。


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オンラインデザインツールを搭載

 利用料金(税別)は、1ライセンスあたり年額36万円。また月額6万円でスポット利用できるプランも用意され、1ライセンスにつき、2台まで同時アクセスが可能になる。

 「このシステムは、他の仕組みやシステムとの連携を意識した構造になっている。今後もクラウド型の優位性を活かし、ユーザーの声を素早く製品に反映させることで、ユーザーとともに使いやすいツールに育てていきたい」(福田社長)

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