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ミヤコシ、自動化機能を多数搭載〜MLPの新機種に注目集まる

 (株)ミヤコシ(本社/千葉県習志野市、宮腰亨社長)は、シール・ラベル用間欠式オフセット印刷機の新機種「MLP13M」をIGAS2022で初公開し、多くの来場者の注目を集めていた。


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MLP13M(IGAS2022 Special Edition)

 新機種の「MLP13M」は、「MLP13C」のハイエンドな生産性と品質を継承しながら、省スペース、低価格を実現したミドルレンジ印刷機。ミヤコシ初の完全自動版替え装置を搭載し、安心安全な版替えを実現するとともに、全色同時版交換で版替え作業の時間短縮とオペレータの負荷低減に寄与する。

 さらに各オフセットユニットには、フィルム式インキキーリモコンを搭載。これによりオペレータは、手を汚すことなくインキ交換が行え、さらにインキ交換作業を短縮し、メンテナンス作業の軽減やインキのムダも削減できる。

 最大用紙幅は350mm、最大印刷幅は330mmで、印刷最高速度は、200rpmの高生産性を有している。

 さらに同機は、損紙の大幅削減に貢献する「バックフィード機能」も搭載。この「バックフィード機能」では、ジョブの初期段階で発生する損紙を巻き上げ、見当精度調整を2度にわたり行うことができる。具体的には、ジョブ開始直後に見当ズレがあった場合に機械を一旦停止して改めて修正値を入力。データ入力後は、用紙をバックフィードして再度、印刷を開始する。バックフィードした損紙で微調整が行えるので、見当合わせ時に発生する損紙を大幅に削減する。

 今回のIGASでは、AIソフトウェア「Yaless AI」を搭載し、ヘラルボニーのマシンラッピングを施した「IGAS2022 Special Edition」を展示。「Yaless AI」は、印刷機上や周辺に設置したセンサーと連動し、機械を稼働させることで収集したデータを蓄積し、機械学習を実行する。主な機能としては、現状を把握する「状態検知機能」と、今後、どのように条件が変動していくかを予測する「条件設定予測機能」があり、オフセットラベル印刷に必要な管理項目をセンサーで計測し、「Yaless AI」がワイドモニターにリアルタイムで表示する。これら機能を活用することで、初心者でも扱いやすく、また、異常なユニットがあれば、事前に注意喚起をしてくれるので安心・安全な操作環境を提供してくれる。

 加えて同機は、色計測用CIS検査ユニットと網点評価用カラーラインセンサー検査ユニットをオプションで搭載することが可能。これにより高い品質を安定して提供することができる。

 同社では、2023年8月31日までの期間限定で、MLP13Mを購入したユーザーを対象に、印刷機外装オプション「マシンラッピング」を提供している。

 「マシンラッピング」では、ユーザーの要望に応じて、外装のカスタマイズに利用するアート作品を全6種類の中から選択可能。「マシンラッピング」を購入すると、オプション費用の一部が、ヘラルボニーを通じ、ライセンスフィーとしてアーティストに還元される。

 インクジェット製品では、シングルタワー両面フルカラーインクジェットプリンター「MJP20EXG」とバリアブル加工機VPR&カウントスタッカーのインラインシステムを展示し、データプリントのアプリケーションを白紙から加工までの一貫生産のデータプリントデモを披露した。さらに、移載やパレットへの積み上げに最適化したYASKAW人協働ロボットによる自動パレタイジングデモをインラインで敢行。デモ中は、マイクロテクニカ製全面フルバリアブル検査装置「Providence EYE」によるリアルタイムによる全面検査機能も紹介した。


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MJP20EXGにバリアブル加工機を接続

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インラインで自動パレタイジングも披露


 この他、同社ブースでは現在、開発中のCI型水性フレキソ印刷機「MCI 1000-W」の版胴1ユニットを展示し、水性フレキソへの対応力も披露した。

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