2016年8月17日
文唱堂印刷・町屋総合工場
印刷産業環境優良工場表彰(主催=(一社)日本印刷産業連合会)の受賞工場がこのほど決定した。15回目を迎えた今回は、応募52工場の中から厳正な審査の結果、経済産業大臣賞に文唱堂印刷(株)(橋本唱市社長)の町屋総合工場が選ばれた。
同工場は、1985年6月に操業開始した東京都荒川区町屋にある正規従業員34名の工場。準工業地域に立地しており、周辺には住宅が密集している中、製版〜印刷〜製本作業を行っている。環境負荷削減に向けて、経営トップのもと、全員参加の小集団活動による運用対策と活動掲示板の活用による「見える化」、国や都の補助金等を利用した設備対策など継続的に環境が改善されている。さらに異業種交流会の参加により得られた他社の改善事例についても継続的に導入、実施。その結果、エネルギー39%削減、損紙・金属缶の回収100%など大きな成果が得られている。
認証関係については、2004年にISO14001の取得以降、プライバシーマーク、FSC認証、ISO9001、GP工場認定、全印工連CSR認定制度のツースター認定を取得している。とくにEMS(環境マネジメントシステム)については、強力なトップダウンによるPDCAサイクルを機能させ、スパイラルアップによる環境管理レベル向上が図られている。