2012年7月30日
厚生労働省は7月25日、大阪府の印刷事業場での胆管がんの発症を受けて実施している原因究明に関し、医学的調査の実施や全数調査等の取組みの具体的内容を発表した。さらに(社)日本印刷産業連合会に対しても7月23日付で同調査への周知を求める要請文を送付し、会員企業の積極的な協力を呼びかけている。
印刷業に対する全数調査では、印刷業で洗浄作業を行う等の561事業場を対象に実施した一斉点検の結果を踏まえ、有機溶剤を使用するすべての事業場に対して有機溶剤中毒予防規則等の遵守を徹底させることを目的とし、全国の印刷業事業場(製本業及び6月に実施した一斉点検の対象事業場を除く)約16,000を対象に、7月下旬に調査票を送付して回答を求めていく。
さらに有機則等に関する集団説明会を本年9月から10月にかけて全国各地で実施。その取組みの結果、法令の周知が十分でないと考えられる事業場等をリストアップし、労働基準監督官、労働衛生専門官等が個別に事業場を往訪し、有機則等の遵守状況を現場で確認、法令違反があれば是正措置を実行していく方針。