2012年6月13日
厚生労働省は、大阪府の校正印刷会社の従業員が胆管がんを発症した問題に続き、東京都と宮城県の印刷会社2社でも同様に発症し、1名については死亡したとの相談があったと発表した。
厚労省では大阪のケースも含め、現在のところ有機溶剤業務と胆管がん発症との因果関係は不明としている。しかし厚労省では、有害物に対する労働者のばく露防止の観点から、同種作業が想定される印刷業を対象に立ち入り調査を実施する方針を立て、全国の労働基準局長宛に通達した。実施期間は6月13日から同月29日まで。対象事業場については、有機溶剤を用いて校正印刷等の業務を行う労働者がいると考えられる事業場等としている。