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drupa史上初となった完全仮想展示会「virtual.drupa」を振り返り、アフターコロナ時代の業界トレンドを展望する。

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virtual.drupa、155ヵ国・4万5,000人以上がアクセス

ページビューは約60万PV 〜 動画・講演は年末まで視聴可能

印刷ジャーナル 2021年5月25日号掲載

 drupa史上初となった完全仮想展示会「virtual.drupa」が4日間の会期を終え、4月23日に閉幕した。同イベントは、新型コロナウイルスのパンデミックの影響により、リアル開催を中止することとなった印刷・クロスメディアソリューション専門メッセ「drupa2021」に代わるデジタルイベント。日本企業12社、世界から35ヵ国212社が参加し、4日間の訪問者数は155ヵ国・4万5,000以上(ユニークユーザー、ドイツ国外からの割合82%超)、ページビューは約60万PVとなった。

ドイツ国外からのアクセスは82%超

 今回、主要テーマとなったのは「人工知能」「コネクテッドコンシューマー」「プラットフォームエコノミー」「循環型経済」の4分野。この視点に基づいて重要課題や世界的な巨大潮流、その業界に対する影響などに焦点を当てた5つの特別フォーラム(オンラインライブ配信)が130講演、出展者による製品・技術説明は計125本実施され、平均視聴者数は140名だった。

 メッセ・デュッセルドルフのE・ヴィーンカンプ常務取締役は、「virtual.drupaは、パンデミック下においても業界内でのコンタクト維持を可能にした。この成功は数字が立証している」と総括した上で、「出展者と興味を示す関係者はネットワークを強固にし、新たな潜在需要を発掘、そして企業目標にとって重要な動機付けができた」としている。

 また、印刷技術メッセを統括するS・ゲルダーマン氏は、「出展・来場双方の世界的な企業の圧倒的な参加数は、この時期において大変重要な業界内での情報交換をもたらした。訪問者、そして関心分野の幅広さは目を見張るものがあった。これは出展者、そして全バリューチェーンにそった出展者の製品・技術にも当てはまる」とコメントしている。

 「virtual.drupa」のサービスは、引き続き利用できる。Matchmakingのチャット機能は2021年10月末日まで有効で、さらに動画や基調講演は、Video Libraryで視聴でき、各出展者のOnline Showroomページ同様、2021年12月末日まで閲覧できる。

 そこで今回は、「after virtual.drupa」と題し、発表された製品やソリューションなどについて出展企業を取材。アフターコロナ時代の業界トレンドを展望してみる。

 なお、次回のdrupaは、2024年5月28日から6月7日まで開催される予定。