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クイックス、紙とデジタルで価値創出〜二次元コード読取率25%超を実現

第37回全日本DM大賞で「銅賞」受賞

パーソナライズド動画からセミナー集客に誘導


 発送後、パーソナライズド動画の視聴者数、完全視聴者数を計測した結果、DMを受け取った25%以上がパーソナライズド動画を表示し、そのうち85%が動画を視聴したという。また、視聴した顧客からは、セミナー開催前に「PRISM」を活用したDMへの問い合わせや実際にDMを作りたいという声が多く寄せられ、さらにセミナーの申込率も13.7%にまで達することとなった。

 「平均的な二次元コードの読取率は、数パーセントに対し、今回のDMでは25%を超えるなど数値的な根拠を得ることができた。その実績が客観的に評価されたことは、今後のビジネスに応用できると確信した」(太田氏)

 畠中氏も「手帳をモチーフとしたことでセミナーの開催日時を自然なかたちで伝えることができる導線までを設計してもらえたことは非常に完成度が高いと思う」と評価している。


エントリーも両社で協業


 全日本DM大賞は、クリエイティブだけで評価されるものではない。戦略性や実施効果など、今回のDMをどうアピールするか、両社で何度も検討会を重ねた。作品のタイトルだけでなく、エントリーに必要な情報を2社で何度も協議を重ねた上で、ようやくエントリーに至ったのだという。

 「弊社では初めてのチャレンジ。エントリーの際のまとめ方やアドバイスだけでなく、最後まで一緒に伴走してくれたリコージャパンに感謝している」(加藤氏)


課題解決に向けリコージャパンとの共創を継続


 今回の取り組みを通じて、加藤氏は、DMの新たな価値を発見することができたと語る。

 「これまで顧客接点のスタート地点を得るためのツールがDMであると考えていた。しかし、数値的な根拠をもとに、その機能を評価されたことで、スタートではなくフィニッシュ、つまりDMはアクションに誘導し、完結させるためのツールにもなりうることを実感した」(加藤氏)


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DM制作に携わった両社スタッフ(左からリコージャパンの畠中氏、長谷川幸輝氏、佐藤真里氏、クイックスの加藤氏、太田氏)


 初エントリーで銅賞受賞という快挙を達成したクイックスでは、この経験を活用し、新たな受注獲得につなげていくという。しかし、そこにあるのは、単なるDMの受注拡大ではなく、あくまでも顧客の課題解決だと語る太田氏は、「今回の銅賞受賞は、お客様に安心して仕事を任せてもらえるための証となる。しかし、DMはあくまでも一つの手段であり、当社は、今後もお客様の課題解決を軸とした提案を実践することで、受注獲得を目指していく。そのためにもリコージャパンとの共創を継続していきたい」と、今後もリコージャパンやそのパートナー企業との連携で、顧客の課題解決に向けた取り組みを積極的に展開していくことを明らかにした。

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