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(公社)日本印刷技術協会(JAGAT、塚田司郎会長)主催による印刷総合イベント「page2024」が前回同様にリアル展示会を基軸にカンファレンスやセミナーをオンラインでLive配信するハイブリッド方式で開催される。テーマは、「連携」。今回のpage展は、2月5日から13日に「カンファレンス・セミナー・基調講演」をオンラインLive配信で行い、2月14日から16日までの3日間は、東京・池袋のサンシャインシティでリアル展示会を開催する。(随時更新!)

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ピー・エス・シー、印刷・製本管理の基幹システム

IoT進捗管理と連携

 印刷・製本業界向けの各種業務管理システムを開発・販売するピー・エス・シー(株)(本社/東京都足立区、原田敏明社長)は、安価なコストで導入可能な印刷業向け業務管理システム「刷衛門(スリエモン)」、ならびに製本業向け業務管理システム「綴之介(トジノスケ)」を提供している。同システムを活用すれば、データの一元管理により事務作業の省力化が可能。その時間を多能工化することにより、工場全体の生産性向上にもつなげることができる。page2024では、これらの基幹システムと連携させることで、さらに利便性を向上させる「Web工程管理」や、IoT進捗管理システム「しんちょ君」なども紹介する。



事務作業の省力化は工場全体の生産性向上に


 同社は、これまでに延べ150システム以上を印刷・製本業界に提供している。同社では、特注対応と低価格で差別化を図っているため、初期導入コスト250万円から、保守費用1万円/月からで導入が可能。小規模システム(クライアント数台以下)の場合は、機能限定のLiteバージョン刷衛門80万円/綴之介50万円からで導入可能となっている。

 同社のシステムを使用すれば、標準システムで見積りから受発注、販売管理、請求書、指示書発行、売掛管理などの事務作業を一元管理することが可能。また、オプションで「進捗管理」などの生産管理システムの搭載もできる。原田社長は「印刷業界は業界としてはIT化が進んでいるのだが、事務作業については部門ごとにファイルメーカーやエクセルなど個別のシステムを使用し、合理化されていない会社が意外と多い。これらを一元管理することにより、二次入力、三次入力の無駄を省き、省力化を実現できる」と説明する。

 また、原田社長はITシステムの活用は製造現場の生産性向上にもつながると指摘している。

 「バーコード管理することにより、日報を書く手間を省くことができる。受注番号、工程番号、機械番号、担当者番号などをバーコード管理することにより、リアルタイムで進捗状況を把握することができ、日報と同じものを作成できる。省力化した時間を多能工化することで、工場全体の生産性向上につなげることができる」(原田社長)

 同社システムの便利な機能を紹介すると、まずは「資料ボックス」が標準システムとして搭載されていることである。これは案件ごと、受注番号ごとにワード/エクセル/イラストレーターなどのファイルを入れることができるフォルダ。後々に検索したときに関連資料がすべて出てくるため、ユーザーからは便利な機能だと高い評価を得ているようだ。


システム「連携」で利便性がさらに向上


 さらに同社は今回、これら印刷・製本の基幹システムと連携させることにより、利便性をさらに向上させる「WEB工程管理システム」、IoT進捗管理システム「しんちょ君」を紹介する。

〈「WEB工程管理システム」の構成〉
1.管理したい工程で受有番号をバーコード読み取りし、カード式入力を行う
(1)バーコード読み取り(受注番号、得意先、品名、仕様、数量)
(2)担当者読み取りまたは入力
(3)開始時刻(自動書き込み)
(4)終了時刻(自動書き込み)
2.管理者が1日の終わりまたは随時に変更入力可能(人数を1から1.5に変更など)

〈「しんちょ君」の構成〉
1. 入荷工程で「WEB工程管理」からAPIで「しんちょ君」システムにデータを受け渡す
2. 入荷工程の次工程から出荷工程までは、RFID機器の操作により現在の滞在工程を書き込む(自動ではなく作業者が明示的に指定)
3. 滞在工程と受注番号から製品の滞在工程を大画面に自動表示する