（公社）日本印刷技術協会（JAGAT、塚田司郎会長）主催による毎年恒例の印刷総合イベント「page2017」が2月8日から10日までの3日間、サンシャインシティ・コンベンションセンター（東京・池袋）において開催される。記念すべき30回目の開催となる今回は、「ビジネスを創る〜市場の創出〜」をテーマに掲げ、前回の「未来を創る-メディアビジネスの可能性を拡げる-」から、より現実的な提案を行っていく。また、JAGATでは今年、創立50周年を迎えることから「page2017」を、その記念事業と位置付けている。
1988年の第1回開催から数えて30回目の節目を迎える「page2017」では、テーマに「ビジネスを創る〜市場の創出〜」を掲げている。前回のpage展では、「未来を創る-メディアビジネスの可能性を拡げる-」をテーマとし、印刷ビジネスの新たな発展のカギとなるマーケティングオートメーションについて提唱してきた。今回の「page2017」では、これをより現実に具体化する提案を展示会、カンファレンス、セミナーを通じて発信していく。また、JAGATは今年、創立50周年を迎えることから、今回のpage展をJAGAT創立50周年のキックオフ事業と位置付け、会期中に行われる基調講演では、海外から講師を招聘して開催していく。
初日の基調講演1では、米国から「ザ・マーケティング」の著者であるロン・ジェイコブス氏を講師に迎え「ザ・マーケティング-北米最新マーケティングメソッド」をテーマに講演が行われる。
「ザ・マーケティング」は、全米の有名大学のマーケティング教科書として使用されている名著。同書は、ダイレクトマーケティングの基礎から、デジタルマーケティングまでを網羅しており、インターネットを使用した最新事例が数多く掲載されている実践教科書（基礎編・実践編）となっている。基調講演では、ジェイコブス氏から、北米で急進するダイレクトメールの事例や、日本独自のマーケティングツールである折込チラシの今後の動向などが解説される。
カンファレンスは、グラフィックス、クロスメディア、印刷マーケットの3カテゴリーで構成され、17セションを用意。とくに今回は、「SLA（Service Level Agreement）」について初めて取り上げていく。長時間労働が社会問題化する中、長時間労働になりやすい印刷業界にとって、SLAは1つの解決策となりうるが、どのように理解して取り組むべきかなど、海外印刷会社のSLA事情に詳しい識者を招いて議論していく。
セミナーについては、今回のテーマである「ビジネスを創る」を強く意識し、「新市場創出」「営業・企画力強化」「DTP・プリプレス」「印刷技術・管理」で構成され、新企画から定番のセッションなど、「顧客のビジネス支援」にフォーカスした16セッションが開催される。
また、開催初日の8日18時15分からは、「デザイン思考×地域創生×マーケティング」をテーマに、page30回記念トークショーが行われる。
最新器機やソフト、サービスなどが一堂に紹介される展示会は、前回（出展社数145社・510小間）を上回る出展社数155社・535小間の規模で開催される。
展示会場内には、今回より「印刷パートナーゾーン」を新設。同ゾーンでは、印刷会社16社が出展し、自社の強みをPRしていくとともに、印刷会社同士のコラボレーションの機会を創出していく。
さらに前回好評だった「フリーペーパー展示」（印刷パートナーゾーン内）や「見どころツアー」などの企画も実施される。
なお、入場料（1,000円）については、Webからの事前登録で無料となる。
【開催概要】
▽名称=page2017
▽テーマ=「ビジネスを創る〜市場の創出〜」
▽会期=2017年2月8日（水）〜10日（金）午前10時〜午後5時（展示会）
▽会場=サンシャインシティコンベンションセンター 〒170-8630 東京都豊島区東池袋3-1
<カンファレンス>
ワールドインポートマート5階
<セミナー>
ワールドインポートマート5階
<展示会>
展示ホールB/C/D
<オープンイベント>
文化会館7階/ワールドインポートマート5階
▽規模
展示会=出展社数155社535小間
カンファレンス=17セッション
セミナー=16セッション
▽入場料（税込）=1,000円（Webによる事前登録で無料）
▽主催=（公社）日本印刷技術協会
