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 国内・アジアを対象とした総合印刷機材展「JGAS2013」(主催/印刷機材団体協議会、宮腰巖会長)が今年10月2日から5日までの4日間、東京ビッグサイト東館1・2・3・6ホールを使用して開催される。今回の統一テーマは「Print+α プリントメディアの新たな挑戦!」。展示規模は、出展社223社・1,358小間(9月10日現在)で、前回のJGAS2009と比べて約15%減の規模となる。なお、主催者側ではおよそ5万人の来場者を見込んでいる。

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ケイ・ジー・ケイ、1台で複数印刷機に同時供給

200kgドラム缶用UVインキ供給システム出展

 (株)ケイ・ジー・ケイ(本社/神奈川県相模原市、西村果佳枝社長)は、JGAS2013において、「200kgドラム缶用UVインキ供給システム」を出展する(東3ホール、3-57)。

 この「200kgドラム缶用UVインキ供給システム」は、あらゆる産業用途で培ってきた同社のエア駆動ポンプ技術を採用した最新インキ供給システムで、UVインキの硬化やゲル化を防ぎながら、安定したインキ供給を実現する。

 同システムは、高粘度のUVインキを常温で圧送することが可能。ドラム缶をポンプユニットにセットし、運転を開始することで、すぐに必要量のインキ供給が可能なため、予熱や低粘度化のための供給準備プロセスを必要としない。

 国内初となる200kgドラム缶対応により、従来の20kg缶や90kg缶用のUVインキポンプと比べ、缶の交換頻度が低いため交換作業の負担を軽減。しかもドラム缶交換時に缶底に残るインキが少ないため、UVインキを無駄なく使い切ることができるなど、環境負荷低減とコスト削減にも貢献する。

 同システムは、ドラム缶をセットした1台のポンプユニットより、供給配管を通じて印刷機複数胴へのUVインキ同時供給を確実に行う。ポンプユニット外形寸法及び基本構造は一般の油性インキ用ドラム缶ポンプと同一で印刷機側等に配置する。UVインキを温めながら(低粘度化させながら)供給する方式に比べて、ドラム缶・供給配管の予熱・保温設備が不要なため、簡素で安価な設備構成とすることができ、また予熱及び放散熱回収のための電力負担も不要。さらに運転準備プロセスがないため、ドラム缶交換後の待機時間が一切ない。吐出容量に余裕のあるエア駆動ポンプのため、静音で運転することができ、作業環境への配慮も実現している。

 なお同システムは、すでに印刷会社への導入実績を有しており順調に稼働している。今回のJGASでは、新たに改良を加えたモデルとして発表する予定。