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製本・後加工 2022

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西岡製作所、作業時間を大幅短縮〜自動化機能で働き方改革に貢献

印刷ジャーナル 2022年3月5日号掲載

 (株)西岡製作所(本社/東京都千代田区、西岡南弥社長)は、「トライオートPLUS(プラス)」をはじめとする製品群で製本・製袋業界に貢献している。

トライオート PLUS

 トライオートシリーズは、第1号機の開発以来、国内シェアのほぼ100%を誇る同社の主力製品。最新モデルである「トライオートPLUS」は、次世代に求められる機械への要求を満たすために設定した「より安定した品質の製本」「より繊細な品質の製本」「より高い稼働率」「製本作業が楽しく進められる機械」という4つのコンセプトに基づき改良を実施している。

 同機は、A6判からA4判までの本にカバー、腰帯、売上カード、投げ込み(はがき、パンフレットなど)の装備品を1工程で装着できる機械。さらにユーザーからの要望を取り入れ、これまでアナログ操作であったセット替えなどの作業の自動化を実現している。また、タッチパネル採用による集中制御や機械本体のデザインを一新するなど、様々な改良が施されている。

 具体的な改良点としては「セット換えの際の調整箇所をNC(数値制御)化により本寸法の数値入力が可能」「過去の製造データの蓄積と再利用が可能(200種類のデータ蓄積が可能)」「セット換えの際の本の寸法入力、運転中でも各部の微調整をタッチパネル操作で集中制御が可能」「ライン化の際に他メーカーの機械とのワークデータの共有化が可能」「デザインのブラッシュアップによる新しいワークスペースの提供」など。

 導入ユーザーでは、セット換え時間の短縮(約3分で完了)、セット換えのNC化によるヒューマンエラーの減少(セット換え手順、データの再利用)、運転中の再調整の容易化による「チョコ停」の低減など、製本加工業務における働き方改革に貢献している。