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印刷会社の印刷通販サービス活用 2017

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プリントパック
今秋に「関東千葉工場」竣工 〜 ユーザー登録数93万名突破

業界最安価格を安定的に提供

印刷ジャーナル 2017年7月5日号掲載

 印刷通販最大手のプリントパック(http://www.printpac.co.jp)本社/京都府向日市、木村進治社長)は、高品質な印刷物をどこよりも安く提供することで、誰もが気軽に印刷物を手に入れられるためのサービスを充実させている。「人のために、世のために、進んで損をする」のが同社行動指針だ。ここ数年、毎年の設備投資額は20億円を越える。繁忙期には顧客である印刷会社のため、赤字になってでも設備投資をした時期もあったようだ。そんな「一生懸命さ」がユーザーからも支持され、現在の登録数は93万名を越える。今秋には、千葉県柏市に関東千葉工場を竣工し、年末の繁忙期の受け皿として大規模な設備拡充を計画している。

http://www.printpac.co.jp/
 プリントパックはカスタマーサポートからデータチェック・生産計画・製造・納期管理・品質管理まですべての責任を自社内で完結させる体制を構築しており、安心・スピーディーかつフレキシブルなサービスを生み出している。その内製化率は99%を超える水準にまで達している。
 一昨年冬には製本専用工場の京都伏見工場を立ち上げ、全国9拠点から日本全国送料無料で商品を配送。業界随一の生産設備・ITインフラ環境により、印刷通販業界のリーディングカンパニーとして先駆を走り続けている。
 生産拠点は本社のある京都に3つの工場を有するほか、東京・群馬・福岡・大阪・札幌の各地にも工場や支店を設け、ユーザーのより近くで24時間生産・出荷ができる体制を構築している。千葉県の関東千葉工場が竣工すれば10拠点目の誕生となる。
 生産拠点を1箇所ではなく全国に置いているのは、万一、自然災害などの重大リスクに直面した際も、印刷物を供給できる責任を維持し、どこよりもユーザーの安心を最優先するためである。また、プリントパックではネット印刷通販という事業の「安心・安全」を支えるためのITインフラ環境の構築にも力を入れている。ユーザーから預かったデータは、国内にある最高水準のデータセンターで保管するとともに、遠隔にあるディザスタリカバリーセンターにもバックアップを保有し、業界では類を見ない堅牢性の高いITインフラ環境を構築している。さらに、業務量の増加にともなってのシステムのアップデート・万全のセキュリティとネットワークの安全保障にも、積極的かつ継続的な投資を続けている。
 なお、同社は2006年11月にプライバシーマークを取得、2011年10月にISO27001/ISMSを取得しており、宛名印字などを依頼する際に気になる個人情報などの取り扱いも安心の運用体制を整えている。

最新鋭の設備環境が生み出す圧倒的な生産能力と印刷のプロも納得の高品質

 印刷前工程におけるプリプレス工程の生産力が、数多くの仕事を円滑に進めていくための大きな鍵を握ることは言うまでもない。
 そんな中、同社は約46年前の創業から長年にわたって製版専業者として培ってきた技術をベースにした500台超のPCマシンによるプリプレス体制により、桁違いの発注においても、「顧客の安心」と「スピード」を実現している。
 また、多種多様な印刷を実現するためには、CTPの出力能力が品質・スピード・対応力を決定づけるといっても過言ではない。プリプレスメーカーから「CTP使用量日本一」と言われている同社では、プレートセッターを全国に全19台設置し、業界ナンバーワンの毎時1,462版という断トツの刷版出力能力を有している。この刷版能力が、毎日全国から寄せられる驚異的な発注量をカバーするだけでなく、万一の場合の圧倒的な瞬発力を支えている。
 さらに、中〜大ロット対応の輪転印刷機をはじめ、両面フルカラーをワンパスで印刷できる8色機を中心に、全国の工場に最新鋭の印刷機を40台配置している。同社では、「1日あたりA4換算で1億3,000万枚以上の印刷能力を有している」としている。すべてデジタル制御の最新鋭の印刷機で生産を行い、また、その全てが速乾機能を有しているため裏映りなどの心配が少なく、高品質な印刷物を小ロットからスピーディーに生産できる体制を構築している。
 さらに、最新のデジタル・オンデマンド印刷機を用いた「その場でお渡し」の超スピードサービスや製本(中綴じ・無線綴じ)をはじめとする「1部からの極小ロット」商品の要望にも対応するなど、その幅を大きく広げている。
 近年では、とくに中綴じ・無線綴じのカタログ・冊子印刷の注文が非常に多いため、全国の工場に、印刷機の複数台導入を毎年継続することに加え、大規模な製本・加工設備の増設を行ってきた。現在、中綴じ機29台・無線綴じ機11台の全40台を24時間稼働できる体制を構築し、製本商品の生産キャパシティを大幅に拡大。また、同じく折加工機も24時間52台体制で稼働。業界随一の製本・折加工能力を保有している。
 また、製本・折加工だけでなく、スジ・ミシン・穴あけ・角丸・PPラミネート加工・パウチラミネート加工・圧着ハガキ・箔押し・ナンバリング・宛名印刷・シール印刷・カレンダー綴じ・資料製本・ポケットフォルダー・紙うちわ・封筒印刷・スキャニング・カラープルーフなども自社内で生産しており、あらゆる要望に対応できる生産設備を保有している。

京都・向日町本社

業界最多93万人のユーザーが選んだ品質と価格、サービス体制

 90万名を超えるユーザーから選ばれているプリントパック。その最大の魅力が「低価格」であることに間違いはないだろう。同社では、印刷通販業界最安価格を「安定的」に提供することを方針としている。商品代金にかかわらず、全商品を日本全国送料無料で配達、追加料金一切不要、さらに定期的なキャンペーンなどお得な価格面での様々なメリットを提供している。また、万一、同社よりも安い他社印刷通販価格があった場合、さらにお得な「安心価格保証」を提供している。
 もちろんプリントパックの魅力は低価格だけではない。社内一貫自社生産体制が実現する高品質、スピーディーなサービスにより、年間で1,000回以上利用するユーザーも多数いるという。土日祝に関係なく24時間生産し、プリントパックの名前をいっさい出さない代行出荷も可能であるため、クライアント直送も可能などプロの印刷会社も納得の様々なメリットを提供している。
 また、入稿窓口は深夜24時までオープン。東京・大阪・京都にはリアル店舗を有しているため、対面での相談、データ入稿も可能である。進捗状況はメール・マイページで常に確認が可能。さらに、電話やメールでの問い合わせをすることなく、マイページ上で注文内容の変更やデータの差替え、受取り場所の変更、見積り書、請求書などの各種帳票類の発行も簡単に行える。
 サポート体制も万全で、Office系データも変換料無料。同社のサイトからデータ入稿するとその場ですぐにデータチェック結果がわかる「クイックデータチェック」も、とくにクライアントを持つ印刷会社から好評であるという。データで困った時のテクニカルガイドやデータ修正サービス、注文前のデータ確認サービスなど、データに関するサポートも万全。そして万一、同社での製造過程において不具合のある印刷商品が届いた場合、100%返金保証、もしくは、即やりかえて配送する「業界唯一の100%満足保証」など万一の場合にも安心なサービスを提供している。

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 「ピーター・ドラッカーは『人材は限りなく少ない』と述べている。しかし、当社は社員の多くを社会に役立つ人材とするため、研修制度を充実させている。また、年々増加する受注に対応していくため、近年は派遣社員も含めて毎年100人以上の人員を増やしている。当社は今後も印刷業界のお役に立つため、自社の負担を大きくしてでも設備と人、教育に投資を続けていく方針」という。
 設備投資を抑えざるを得ない昨今の経営環境の中、同社を利用するユーザーが今後も増えていくことは間違いなく、ユーザー登録数100万名を突破する日もそう遠くはなさそうだ。