PJweb news

印刷産業のトレンドを捉える印刷業界専門紙【印刷ジャーナル】のニュース配信サイト:PJ web news|印刷時報株式会社

トップ > 特集 > デジタル印刷特集 2016:トヨテック、充実したPOD対応後加工機ラインアップ提供

デジタル印刷特集 2016

特集一覧へ

トヨテック
エントリーモデルから上位機種まで、充実したPOD対応後加工機ラインアップを提供

印刷ジャーナル 2016年3月25日号掲載

 印刷業界のフォトブックビジネスをサポートする(株)トヨテック(本社/千葉県野田市、豊田保社長)は、主にフォトブック制作のエントリーモデルを取り扱うスーパーファックス(株)(本社/東京都葛飾区、久保末一社長)より製本関連製品の営業販売権を取得し、4月1日より販売を開始する。これにより、トヨテックはフォトブック制作のエントリーモデルから上位機種までを幅広く取り扱うことになり、POD対応の後加工機ラインアップをさらに充実させた。

PODメーカーとも協力して販売

 フォトラボ業界で長年にわたり実績を積んできたトヨテックは、近年はある程度のフォトブックを生産している印刷会社などを対象に、セミオート・フルオートタイプのPUR製本機、ハードカバー作成機、自動アルバムプレス&イチョウ加工機、自動断裁機、水性ラミネーターなどを販売してきた。
 一方、スーパーファックスは同様のエントリーモデルを数多く取り扱っており、1冊からの極小ロット生産が可能な製品をPODメーカーなどとも協力しながら販売実績を伸ばしてきた。
 トヨテックの豊田社長は、「スーパーファックス製品を当社ラインアップに加えることにより、エントリーモデルから上位機種までのすべてが揃うことになり、オンデマンド印刷機を活用してフォトブックビジネスを検討するすべての印刷会社に提案が可能になる。単純な上乗せではなく、何倍ものシナジー効果が出てくると期待している」と話している。
 トヨテックのPOD対応後加工機の主なラインアップは次のとおり。

【全自動筋押し折り、レイフラット製本機「HPB-13LHG」】
 全自動レイフラット製本機「HPB-13L」の後継機。連続でのA4サイズ20ページレイフラットアルバム、プリント同士合紙で40冊/時、プリント間に1.0ミリ厚みのカード紙が入れられ、36冊/時とHPB-13からスピードアップしている。HPB-13LHGはプリントをセットするだけで筋押し、折、ページブロック製本をワンパスで処理する。
 330×920ミリサイズのプリントをセットし、330×460ミリのレイフラットページブロック製本が可能。ホットメルト糊を使い、合紙製本の材料を問わない。プリント紙は、紙、合成紙、印画紙、インクジェット紙が可能で、中台紙は紙、合成紙、PVC、PETが可能。プリント、中台紙サイズの変更はガイド幅を調整することで簡単にできる。
全自動筋押し折り・レイフラット製本機「HPB-13LHG」
【PUR&EVA兼用無線綴じ製本機「ファストバインド プレバXT」】
 無線綴じ製本機のエントリーモデル。PUR糊とEVA糊を用途に応じて使い分けできる。
 新開発のPGOマイクロラフナーとホットメルト糊により、強い製本強度が得られる。糊の交換と清掃は簡単に行え温度設定の変更もワンタッチ、少量多品種に適し、断続的な180度開くフォトブック、マニュアル等の制作に対応した機構。
PUR&EVA兼用無線綴じ製本機「ファストバインド プレバXT」
【PUR自動レイフラット製本機「Eco150」】
 最大処理サイズA4までのコンパクトサイズで処理能力は150サイクル/時間。自動でありながら廉価版のPUR無線綴じ製本機。少量多品種に適し、断続的な180度開くフォトブック、マニュアル等の制作に対応した機構。PUR糊の劣化を防ぐシャッター機構糊シリンダー、完全密閉式糊カートリッジ、ページ厚み違いの自動設定機構等ユニークな機構を採用しているため、少量多品種、断続制作が可能。PUR糊は3週間以上未使用でも問題なく使用できる。
コンパクトサイズPUR無線綴じ製本機 ECO150
【デジタルハードカバー作成機「HC-18」】
 セミオート型のハードカバー作成機。プリントし、PPラミネート後の表紙に膠のりを塗り、その上にチップボールを置いて固定、奥のローラーに加えさせると自動で2辺をくるみ加工する。コーナーをカットし他の辺をセットすると奥と手前の2辺が自動で包まれる。最大用紙サイズは460×840ミリ。

【自動ケースイン機「CI-14」】
 水性糊を使ったハードカバーとページブロックを合体させる機械。PLC制御システムでカラータッチパネルを採用。ページブロック最大サイズは360×250ミリ。ページブロック最大厚みは60ミリ。

【自動アルバムプレス&イチョウ加工機「PJ-15」】
 油圧により表紙とノドを同時にプレスし、加熱・圧着する。PLC制御により、自動・手動の切り替え操作が可能なほか、安心なデザインかつ強固な構造を実現。可動式キャスター採用。最大プレスサイズは380×360ミリ。本の厚さは8〜65ミリ。処理速度は毎分8〜12冊。

【油圧式コンピュータ搭載強力自動断裁機「TY-H520」】
 小型でも、プレスだけでなく断裁駆動が油圧式でゆっくりとパワフルに断裁。ゆっくりでパワフルなので精度の高い断裁が可能。コンピュータ搭載で、プログラム断裁が可能。テンキー入力で断裁寸法をセット、複数の断裁寸法を記憶させることができる。断裁位置確認光線ラインがあり、安全性確保のため両手操作断裁スイッチ、テーブル監視センサーを採用。

【水性ラミネートリバースコーター「WBR-17」】
 最大処理幅430ミリでA3サイズプリントの横通しが可能な水性ラミネーター。リバースローラーでラミネート液をプリントに塗布することで塗布面は塗り目のないコーティングが可能。強力で効率の良い乾燥ユニットで乾燥が難しいベルベットコーティングがA3立て通しで6枚/分が可能。オプションでオートフィーダーユニットが準備されている。