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トップ > 特集 > 進化する製本・後加工 2007:サム技研、封入封緘システム/検査・区分装置、個人情報保護に対応

印刷物制作の最終工程を担う「製本・後加工」。高付加価値印刷がより一層求められ、CIP4など印刷工程の全体最適化が業界のキーワードとなる中、ポストプレス分野が印刷物制作全体に果たす役割は今後ますます重要になってくるだろう。全日本印刷工業組合連合会は業態変革推進プラン第3ステージにおいて「ワンストップサービス」を指針に打ち出し、印刷各社はさらなる経営効率化と生産技術の高度化・省力化・環境対応など、変革の時代に即した企業戦略樹立に向けて努力を続けている。

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【機器・ソリューション】
サム技研
封入封緘システム/検査・区分装置、個人情報保護に対応

印刷ジャーナル 2007年1月15日号掲載

 通販・通教向けカタログ発送設備、高速封入封緘装置、物流センター向け設備などを製造・開発する(株)サム技研(愛知県東海市東海町6-1-9、岩本裕彦社長)は、ダイレクトメール制作に関連する数々のシステムを上市し、付加価値の高い印刷物制作のさらなるスピードアップに貢献するとともに、昨今印刷業界で注目を集める「個人情報保護」に対応したシステムも開発している。
 定型外「和」封筒封入封緘システムの《SP-8000》は、定型外和封筒への封入封緘に対し常用毎時8,000通、最高処理速度10,000通に達する脅威の高速処理を実現する。同システムは封筒のオモテ面を上にして連続処理するため、インクジェットによるダイレクト印字も可能。角2~角3の封筒に適用が可能。
 また、検査・区分装置の新製品《BP-WIN》は、読み取った番号をファイルへ転送することができる他、ログの印刷を行なうこともできる。封筒の厚みに影響しないユニークな給紙方式を採用しているため、郵便番号の変り目や指示ファイルを読み込むことで、簡単に区分することができることも特長のひとつ。番号の昇/降順を検査する序列検査、データ照合して事前データに合致する製品を排出することも可能。
 同じく卓上型の検査・区分装置の新製品《Mailba》には封筒用とはがき用の2種類があり、BP-WIN同様、読み取った番号をファイルへ保存し、ログの印刷を行なうことができる。卓上型のためコンパクトで、省スペースながらも処理能力は毎時20000通とパワフル。短時間で大量の仕事を処理する。
 序列検査や簡単な操作性、さらに最大八桁までの指定した番号を読み取ると装置を自動で停止する「引き抜き処理」など便利な機能が搭載されており、ダイレクトメール制作の作業性向上に大きく貢献する。
 印刷業界全体で全体最適化が叫ばれ、「ワンストップサービス」が次のキーワードとなる中、製本・加工業者だけでなく、ダイレクトメールを手掛ける印刷会社にとっても導入するメリットは大きそうだ。
【問い合わせ】電話052-601―1531(代)
SP-8000
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