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視点の行方

クリエイティブな国と都市 - 日本と東京がトップに

印刷ジャーナル 2016年11月15日

 アドビシステムズ(株)が発表した世界5ヵ国におけるクリエイティビティに関する意識調査「State of Create:2016」によると、日本と東京が世界で最もクリエイティブな国と都市として認識されていることが分かった。その一方で、自らがクリエイティブでないと回答する割合が最も多かったのが日本で、世界が日本に対して抱くクリエイティビティに関する認識と、日本人が自らに対して抱くクリエイティビティに関する認識に大きな差があることも明らかになった。この調査は、米国、英国、ドイツ、フランス、日本の18歳以上の成人約5,000人を対象としており、2016年9月19日〜10月3日の期間にオンラインで実施された。

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 調査対象国の中で最もクリエイティブな国は日本(34%)で、第2位は米国(28%)。また、最もクリエイティブな都市は東京(26%)で、第2位はニューヨークとなっている。
 一方で、調査対象国の中で自らをクリエイティブであると認識しているのは回答者の41%のみだった。とくに日本では自らをクリエイティブと考える回答者の割合が13%で、最も低い結果となった。
 さらに、自身が持つクリエイティビティを発揮できていると感じているのは回答者の31%で、国別でみると日本では20%のみだった。
 回答者の83%は、クリエイティビティに積極的に投資を行う企業がイノベーションを生み出し、顧客満足をより向上させ(80%)、競争力を持ち(79%)、より優れた顧客体験を提供し(78%)、経済的に成功を収めている(73%)と認識していることが明らかになった。
 また、クリエイティビティに投資をすることで、従業員の生産性を向上させ(78%)、従業員の幸福度を高める(76%)と考えていることも分かった。
 しかし、クリエイティブな考え方に対する要求が高まっているにもかかわらず、77%の人々は職場においてクリエイティビティよりも生産性を求められていると回答。その一方で、回答者の56%が職場においてクリエイティブに考えることが求められていると回答しているが、日本での割合は31%で、他国と比較すると低い傾向にある。