国内コピー/プリント関連機器 2015年売上額は9,234億円
印刷ジャーナル 2016年11月5日
IDC Japan(株)は、国内コピー/プリント関連機器(レーザー機器、インクジェット機器、LFP)の市場動向およびページボリュームの動向を発表した。
IDCは国内コピー/プリント関連ハードウェア市場と国内ページボリュームの両方において、2015年〜2020年のCAGRがマイナスになると予測している。2015年の国内コピー/プリント関連のハードウェア総売上額は9234億円(前年比成長率1.4%)で、IDCでは国内コピー/プリント関連ハードウェア市場の2015年〜2020年の年間平均成長率(CAGR)をマイナス1.4%、2020年の市場規模を8,624億円と予測している。
また、2015年の国内ページボリュームは3,366億ページ(前年比成長率0.9%)で、2015年〜2020年のCAGRをマイナス2.0%、2020年には3,046億ページになると予測。これは、レーザーMFPの高速機へのシフト、国内景気の緩やかな回復などのプラス要因があるものの、モバイル/クラウドの普及、ペーパーレス活動、ドキュメントワークフロー普及による紙出力の縮小、MPSによる出力量抑制などのマイナス要因の方がページボリュームに与える影響が大きいと考えているためである。ハードウェア売上額およびページボリュームが減少する中、今後コピー/プリント関連産業が成長を維持するためにはレーザー機器、LFP、スキャナー等を組み合わせてマーケティング活動を支援するといった新たな価値提供やハードウェア販売方法の変革が必要となるとIDCは分析している。
国内コピー/プリント関連市場の2015年ハードウェア売上額の中では、レーザーMFPが7,020億円と最も大きな比率を占める。そしてインクジェット機器の911億円、レーザープリンターの750億円が続く。LFPの売上額は277億円、ラインプリンター/シリアルドットマトリックスプリンターは202億円、スキャナーは74億円。IDCは、レーザーMFPの2015年〜2020年のCAGRをマイナス0.7%、レーザープリンターのCAGRをマイナス6.7%、インクジェット機器のCAGRをマイナス0.9%と予測する。