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視点の行方

デジタル印刷機の世界出荷台数 2016年度は7.3%増と予測

印刷ジャーナル 2016年7月15日

 矢野経済研究所は、2016年4月〜6月の期間、プリンタ(出力機器)メーカー・販売店/パートナー・各種部材メーカーなどを対象に、プリンタ世界市場についての調査を実施した。

〜2015年度のプリンタ世界出荷台数は1億350万台〜
 
 今回の調査によると、2015年度のプリンタ(出力機器)の世界出荷台数は、メーカー出荷ベースで1億350万台であった。2016年度の同出荷台数は、前年度比102.4%の1億600万台と予測している。
 2015年度は、日本国内では大手コンビニエンスストアのMFPリプレイス(入れ換え)など、大口案件もあったが、中国市場における成長の鈍化や欧州市場での景況感への不安などからプリンタの世界出荷台数は伸び悩んだ。2016年度は、2016年6月のdrupa2016の開催影響などから業務用プリンタの新機種が発表・発売されるなど、市場が活気付き、業務用プリンタが市場を牽引していくと予測している。

〜2015年度のプリンタ世界出荷金額は6兆2,675億円〜

 2015年度のプリンタ(出力機器)世界出荷金額は、メーカー出荷ベースで6兆2,675億円であった。
 業種・業務に特化した様々なプリンタの上市や、ユーザー企業側にデジタル印刷機などで上位機種へのリプレイス(入れ換え)需要が見られることなどから、2016年度の同出荷金額は前年度比100.5%の6兆3,000億円になると予測している。

〜デジタル印刷機の世界出荷台数は2019年度に9万4000台と予測〜

 2015年度のデジタル印刷機世界出荷台数は、メーカー出荷ベースで7万1,165台であった。2016年度の同出荷台数は前年度比107.3%の7万6,352台と予測している。
 2015年度は世界的な景況の影響などを受け、出荷金額は前年度比107.0%にとどまった。
 しかし、需要の裾野拡大によるエントリー(Light-Pro)モデルの導入台数の拡大と、提案型営業強化による高位なモデルへのリプレイス(入れ換え)需要などが期待できることから、2015年度から2019年度までの年平均成長率が7.2%で成長し、2019年度の同出荷台数は9万4,000台に達すると予測している。