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視点の行方

スターティアラボ調べ、ARを見ると6割が購買意欲増加

印刷ジャーナル 2016年2月15日

 企業向けにAR制作ソフト「COCOAR」などを提供するスターティアラボ(株)(本社/東京都新宿区、北村健一社長)は1月22〜23日、ARアプリを使用した経験がある20〜49歳の男女447人を対象として「ARアプリに関する意識調査」を実施した。
 「AR」とは、現実環境を拡張する技術のことで、スマホアプリ経由で紙媒体などに仕組まれているARコンテンツを読み込むと、設定されている動画・音楽・URL・3Dといった様々なオリジナルコンテンツを表示する。昨今では、医療・教育など多分野で活用されており、「普及期到来」と言われるまでになった。スターティアラボが自社開発し提供しているARアプリ「COCOAR」、「COCOAR2」は、主に印刷・広告関連業界などを通じ、一般ユーザーへ計62万以上ダウンロードされている。
 スターティアラボが実施した今回の調査結果によると、ARアプリをダウンロードしたきっかけについては、「AR技術に興味関心があったから」33.1%(148人)、「商品・サービス・キャラクター自体が好き(興味がある)だから」30.6%(137人)などが上位にあがった。
 これを男女別で見ると、男性は「AR技術に興味関心があったから」37.7%(127人)が多く、一方の女性は18.9%(21人)と低く、「商品・サービス・キャラクター自体が好きだから」が42.3%(47人)を占め、男女の視点に違いが見受けられた。
 また、ARコンテンツを見た後の、その商品・サービスに対する興味関心・購買意欲に関しては、「非常に上がった」19.2%(86人)、「上がった」40.3%(180人)を合わせ、過半数がARコンテンツをきっかけに商品(サービス)への興味関心・購買意欲が上がることが分かった。
 なお、何に利用されているARを使用したことがあるかについて、最も多かったのは「商品パッケージ(ペットボトル、お菓子など)」で57.9%(259人)だった。
 また、もう一度見たい、またはこれから見たい(実施したい)と思うARコンテンツの種類については、群を抜いて「動画」が60.9%(272人)と最も高く、続いて「3D(3次元)」49.2%(220人)が上位にあがった。
 なお、ARコンテンツがあったとしても見ない状況はどんな時かについては、「興味を引くコンテンツではない時」66.7%(298人)に集中する結果となった。