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視点の行方

2013年度 出力機器出荷金額は2兆1,599億円

印刷ジャーナル 2014年8月5日

 (株)矢野経済研究所は、本年1月〜6月に出力機器メーカー・販売店/パートナー・各種部材メーカーなどを対象に実施した出力機器市場の調査結果を発表した。
 それによると、2013年度の出力機器出荷金額は2兆1,599億円。日本・欧米のプリンタメーカー25社に一部韓国や新興国メーカーの数値を加算して算出した2012年度の出力機器出荷金額(メーカー出荷ベース)は、前年度比101.2%の2兆853億円。2013年度の同出荷金額では、前年度比103.6%の2兆1,599億円となった。
 2013年度は、2012年度まで市場を牽引していたBRICS諸国やアジア地域に加えて、欧米や日本といった先進国でも回復したこともあって、世界的にマーケットが賦活化した。今後も中南米地域や中東地域などで堅調な需要が見込まれるため、中期的にも出荷金額は拡大で推移すると予測される。

業務用/産業向け出力機器が、金額ベースで4割を越え最大の構成比を占める

 2013年度の出力機器出荷金額(メーカー出荷ベース)の内訳は、業務用/産業向け機器が8,802億円で、オフィス向け機器の8,600億円を上回って最大構成比を占めた。また、パーソナル向け機器は4,197億円(いずれもメーカー出荷ベース)であった。業務用/産業向け機器は、LFPやデジタル印刷機、業務用ラベルプリンタなどが好調で、2012〜2013年度ともに伸長を遂げた。

デジタル印刷機出荷金額、2011年度から2017年度までのCAGRを7.4%と予測

 2013年度のデジタル印刷機の出荷金額(メーカー出荷ベース)は、前年度比106.1%の4,638億円となった。タイプ的には電子写真方式が圧倒的な構成比率を占めるが、徐々にインクジェット方式のデジタル印刷機も浸透している。2014年度以降では、インクジェット方式のデジタル印刷機が高い伸び率を示し、2011年度から2017年度までのデジタル印刷機出荷金額の年平均成長率(CAGR)を7.4%と予測する。
 なお、同調査における出力機器とは、パーソナル向け機器2タイプ(フォトプリンタ、インクジェットプリンタ)、オフィス向け機器3タイプ(ページプリンタ、複合機/複写機、FAX)、業務用・産業向け機器6タイプ(シリアル・インパクト・ドット・マトリクスプリンタ、ライン・インパクト・ドットプリンタ、ページプリンタ、業務用ラベルプリンタ、デジタル印刷機、大判プリンタ)を指している。