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視点の行方

フランス包装機械団体が白書発行

印刷ジャーナル 2014年1月25日

cover-book-3D-packaging-trends-web.jpg フランスの包装機械製造業者団体であるGEPPIA(Packaging and Processing Machinery Trade Association)がこのほど、業界の最新動向を紹介する書籍「Packaging Trends‥The future of manufacturing(パッケージングの諸傾向:今後の生産のあり方)」を発行した。
 同白書は、約20名のエキスパートおよびネスレ、コカコーラ、ロレアル、ペルノ・リカール、カルフールなどの国際的な大企業協力のもと作成されたもので、包装・梱包業界における主要なトレンドが紹介されている。
 包装業界は、増大の一途をたどる「制約条件」に対処しなければならず、またその発展はリサイクルと価値増大の同時推進によるものでなければならない。同白書では、大手消費材関係者、大手流通、包装・梱包業界のエキスパートらがこれら業界を特徴づけている大きな動向について語っている。
 欧米企業における基本傾向としては、「環境に対する影響低減」「食糧の浪費回避」「消費者保護」「原料節減」「材料の最適化」など、要するに「付加価値を最小のコストで実現すること」(コカコーラ)の必要性が叫ばれる一方、包装は販売にも役立つものでなければならず、センスや消費者とのつながりを創出することによって好感度を高めなければならない。「パックをプレミアム化すること」の必要性について証言している企業もあり、特定のカテゴリーの消費者(シニア層など)に適合した包装の考案も見られる。
 また、インテリジェントパッケージも強調されている。食料品、化粧品、医薬品については、トレーサビリティが顧客とのインタラクティビティを志向する主な開発軸となっており、適合した包装は、偽造防止対策においても重要な役割を果たす。逆説的ながら、包装におけるこのような高度化の反面、段ボールの見直しも見られる。
 包装機械については、エルゴノミクスの改善およびインテリジェント・マンマシンインターフェースの開発、ならびにフレキシビリティの向上が図られ、「よりシンプルで、清掃しやすく、人間工学的に優れ、信頼性の高い機械を設計する必要性」が叫ばれている。
 一方、パッケージング開発に関する優先事項は地域ごとに異なっており、その一例として、北米では製薬業界向けユニットドーズ(使いきり包装)の台頭、アジアではインテリジェントプリンティング、フレキシブル包装の進展などが挙げられている。
 なお、同白書は英語版(www.packaging-trends.com)とフランス語版(www.tendances-packaging.com)が両専用サイトからダウンロード可能なほか、書籍としてはAmazon(http://www.amazon.co.uk/gp/product/2954599006http://www.amazon.fr/dp/2954599006)でも購入できる。