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視点の行方

モバイルショッピングに関する意識調査(1)

印刷ジャーナル 2013年2月5日

 アドビシステムズ社はこのほど、「モバイルショッピングに関する意識調査」を発表した。
 米国で実施されたこの調査「2013 Digital Publishing Report:Retail Apps & Buying Habits」は、ショッピングアプリとブラウザを使った場合それぞれのユーザーのモバイル上でのショッピングへの感じ方と態度を明らかにすることで、デジタルパブリシッング戦略を策定するための方向性をリテール企業に提言するもの。この調査は米国全土においてスマートフォンやタブレット、またはその両方を所有する1,003名の一般消費者を対象にオンラインで実施された。
 この調査では、所有しているタブレット端末で商品やサービスを購入すると回答した利用者は55%で、スマートフォン利用者の28%に比べ2倍近くに達することが判明した。ショッピングアプリやカタログアプリの利用者数はいずれの端末においても2013年には15%増加する勢いで拡大しており、モバイルショッピング利用者のうち、1年以内にショッピングアプリを使って何らかのショッピングをする可能性があると回答した利用者の比率は半数を上回った(スマートフォン利用者では56%、タブレット利用者では60%)。
 また、購買チャンネルとしてショッピングアプリとカタログアプリの利用者数がモバイルブラウザ利用者数に急速に追いついてきていることも明らかになり、モバイルショッピング利用者のうち半数近くはモバイルブラウザに代わる専用アプリの利用に関心を示した(タブレット利用者では45%、スマートフォン利用者では49%)。アプリやデジタルカタログへの関心があると答えたスマートフォン利用者は、その理由として、モバイルブラウザの速度の遅さやアプリによるナビゲーションの容易さを挙げている。現在モバイル端末を使ったショッピングを行っていない回答者のうち、4分の1は2013年中にモバイルアプリでのショッピングを予定していることが明らかになった。
 アドビシステムズ社Digital Publishing プロダクトマーケティング担当ディレクターのテリー フォーテスキュー氏は、「今回の調査では、ショッピングアプリやカタログアプリが果たす役割がタブレットとスマートフォンそれぞれにおいて異なり、一般消費者に提供される価値が使用する端末によって異なることが明らかになった。サザビーズやエイソスをはじめとする先端企業は、タブレットやスマートフォン向けのカタログアプリを開発し、モバイル利用が加速する一般消費者を自社のブランドに惹き付けるとともに、そのブランドや商品内容を一層魅力ある形で一般消費者に提示している」と述べている。