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視点の行方

スマホのコンテンツ市場は806億円

印刷ジャーナル 2012年8月25日

 (社)モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)では2011年(1月〜12月)のモバイルコンテンツ関連市場について市場規模調査を実施し、その調査結果をこのほど公表した。
 同調査は、モバイルコンテンツ関連市場として着信音系、ゲーム系をはじめとしたデジタルコンテンツを有料配信する「モバイルコンテンツ市場」と物販系、サービス系、トランザクション系の3分野で構成された「モバイルコマース市場」について調査したもので2011年の両市場をあわせた「モバイルコンテンツ関連市場」の合計は対前年比115%の1兆9,061億円となった。
 (社)電気通信事業者協会によると、携帯電話の契約数は2012年6月末で1億2,577万契約、うちコンテンツの利用が可能なインターネット対応の携帯電話は1億345万契約、第3世代(3G)携帯は1億2,577万契約となっている。コムスコア社「モビレンズ」データによるとOSごとのユーザー数は2010年12月時点ではiPhone が378万ユーザー、Androidが217万ユーザーだったのに対し、2012年12月時点で、iPhoneが674万ユーザーで約1.8倍、Androidが1146万ユーザーで約5.3倍と、スマートフォンユーザーが急拡大しており、特にAndroidユーザーが増加している。
 また今回から追加されたスマートフォンにおけるモバイルコンテンツ市場の算出結果では、市場規模は806億円となった。このうち課金方法による内訳としては、月額課金が206億円(構成比25.6%)、追加課金が470億円(同比58.3%)、ダウンロード課金130億円(同比16.1%)となっている。市場の半数以上を占めるのは追加課金だが、この市場の多くはSNS等でのソーシャルゲームとなっている。
 フィーチャーフォン(従来型携帯電話であり、iモード等携帯電話向けIPサービスの携帯電話特有サービスやコンテンツが利用できる端末)においてソーシャルゲーム等市場は2,078億円、市場全体の31.8%であったが、スマートフォンでは481億円、市場全体の59.7%となっており、モバイルコンテンツ市場としてはスマートフォンへの移行によりソーシャルゲームへの依存が益々高まっている。