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視点の行方

Facebookのロイヤリティユーザー、日本の遅れ目立つ

印刷ジャーナル 2012年7月5日

 市場調査会社の(株)カンター・ジャパン(本社/東京都渋谷区、宮島正敬社長)は、カンター・グループ独自の「ブランドピラミッド手法」を用いて、日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、ブラジル、インド、ロシア、中国の計9ヵ国におけるソーシャルメディアのブランド力評価を実施した。調査対象としたソーシャルメディアは、Facebook、mixi、Mobage、GREE、Twitterなど。この調査から、Facebookは、他より日本語版サービス開始時期が遅い(2008年)にもかかわらず、既にmixiと並び日本で最もロイヤリティを感じる人の多いブランドになっていることが明らかになっている。
 日本のソーシャルメディア利用者でFacebookにロイヤリティを感じている人は7%であり、既にmixi(7%)と同レベルのロイヤリティユーザーを獲得していることになるが、ポテンシャルの高さという点で、mixiよりもFacebookに分があるとしている。
 しかし一方で、日本は先進国の中でFacebookのロイヤリティユーザーの割合が最も低い国になっている。
 Facebookにロイヤリティを感じている人の割合は、先進国のアメリカ、イギリス、フランスで約30〜40%、ドイツでも17%と高いのに比べ、日本では7%に過ぎない。とくにフランス語版(2008年2月)、ドイツ語版(2008年3月)、日本語版(2008年5月)のサービス開始時期が近いにも関わらず、ロイヤリティユーザーの獲得では日本の遅れが目立っている。
 いずれにせよ、同調査結果では、「調査対象国において、サービス開始から短期間でこれだけ消費者のロイヤリティを獲得しているブランドであることを踏まえると、諸外国同様に今後日本でもFacebookのロイヤリティユーザーが増えるポテンシャルは高いと言える」としており、Facebookが、諸外国同様ますます日本人のファンに愛されるブランドになるのか、今後が注目される。