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視点の行方

ジャグラ宮城が復興支援活動開始

印刷ジャーナル 2012年3月15日

 昨年3.11の東日本大震災から一年。(社)日本グラフィックサービス工業会・宮城県支部(熊谷晴樹支部長)は、地元・宮城県の産業の復興支援を目的に震災支援商品を企画・販売するプロジェクト「みやぎ・はじめの一歩」を開始した。
 同プロジェクトは、ジャグラのインターネット配信システム「ジャグラBB」の番組「ジャ・グルメ」が契機となって開発されたもので、今回の「震災復興商品」として企画された商品は、宮城県石巻市において、印刷業者が中心となって復興商品セットを販売しているものの協力を得て開発した商品となっている。
 宮城県石巻市は、津波による死者・行方不明者が4,000人にのぼり、一自治体では最も多くの被害があった地域であり、多くの印刷会社が被災している。しかし「地域の復興がなければ印刷業の復興もなし」との考えから、自身も津波により工場全壊の被害にあった宮城県印刷工業組合・石巻支部の松本俊彦支部長((株)松弘堂・社長)が、同じく壊滅的な被害を受けた地元企業の後継者と協力し、昨年11月より石巻元気復興センターを設立して石巻被災企業復興企画商品「絆」として石巻の水産加工品の販売を開始。当初は11社による取り組みであったが4月からは、3社が加わり、復興への活動を展開している。
 これらの取り組みを受け、ジャグラ宮城県支部では、ジャグラBBで紹介する商品だけでなく、被災した企業の支援こそが重要であるとし、今回のプロジェクトを「はじめの一歩」と名付けて活動を開始することとなった。
 今回の「みやぎ・はじめの一歩」プロジェクトの大橋邦弘リーダー(ジャグラ宮城県支部/有限会社大橋印刷商会)は「この『みやぎ・はじめの一歩』が売れることで地場産業に少しずつ力がつき、やがて本格的な復興への礎になる。また、この企画が単発で終わることなく、ジャグラとして末永く復興支援の微力を担うよう努力していきたい」とし、息の長い支援として活動を展開していくと述べている。
 今回、宮城県支部が開発した商品は「Aセレクトセット(3,900円)」と「Bオールインセット(5,900円)」(いずれも税込み、送料別)の2種類。申し込み方法は、申込書に必要事項を記入の上、ジャグラ宮城県支部宛にFAX(022-722-7323)にて注文。なお、カタログ及び申込書については、ジャグラホームページからダウンロードできる。