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視点の行方

iPhoneの可能性に注目

印刷ジャーナル 2010年6月25日

 iPhoneの普及が世界規模で増加する中、米アップル社は最新スマートフォン「iPhone4」を6月24日、日本を含む5ヵ国で発売開始した。予約開始の15日から注文殺到となり、わずか4日で予約受付を終了する店舗が出るほど、iPhone人気は高まりを見せている。
 そんな中、印刷業界からもiPhoneに対応した様々なツールが発表されている。凸版印刷は5月27日に電子チラシサイト「Shufoo!」のiPad向けアプリを公開したが、同社はこれと合わせ、iPhone/iPod touch向けアプリも同時公開している。
 また、大日本印刷は6月15日、iPhone向けに街なか情報を配信するサービス「マチレコ」の実証実験エリアを東京23区全域に拡大するとともに、現在地の地図表示機能を追加した。さらに翌16日には、iPhone向けアプリケーション「iMuseumオルセー美術館」を発表している。
 大手印刷会社に限らず、印刷関連のソフトやシステムを提供する企業からも、徐々にiPhone対応版の新バージョンが発表されており、この動きがさらに活発化することは間違いない。情報産業の一翼を担う印刷産業にとって、もはやiPhoneは無視できない存在になっている。
 今回、新発売されたiPhone4は、アップル製のスマートフォンで、OSに「iOS4」(iPhoneOS4から改称)を搭載している。搭載する主要なアプリやUI操作は従来から大きく変わらないが、マルチタスクなどの新機能が搭載されている。
 新たにフロントカメラが搭載され、iPhone4向けのビデオチャット機能「FaceTime」が利用可能。バックカメラの映像でもビデオチャットが可能である。
 カメラの解像度は従来の3メガから5メガに強化され、裏面照射型センサーを採用。LEDライトも追加された。HD動画撮影にも対応している。
 新たに搭載された回転方向の加速度を検知する3軸ジャイロセンサは、従来から搭載されている加速度センサに追加することで、6軸の加速度を検出が可能となった。
 さらにCPUにはiPadにも搭載されたアップル独自の「A4」プロセッサを採用するなど、随所でスペックを向上させている。
 iPadが何かと話題になっているが、iPhoneによるビジネスチャンスの可能性も見逃せない。